Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

記念物#2

それでは、今回も京急久里浜、台車編最終回としたいと思います。 車輪は一体型ですが、台車枠が歴史的、クラシカルな台車で、枕バネがレール方向の板バネになっています(写真)。雰囲気的には路面電車風ですが、それには車輪が大きく、排障器からも旧式電車…

記念物#1

それでは、今回は先回に引き続き京急久里浜から、今回は記念物になった台車たちです。 京急デ51号の前に展示される、旧式台車、今回はそのうち少し新しい方です(写真)。一体型圧延車輪に、揺れ枕、則ち「ボルスタ」が台車下側を渡る、古いミンデンタイプ…

再利用#2

それでは、今日も、京急久里浜から、仮台車の2回目をお届けします。 昨日の仮台車もスポーク車輪でしたが、今日の車輪は、もっと古い国産風の、ウェッブの無いスポーク車輪、松葉スポークではありませんが、これも年代物です(写真)。ほとんど博物館か、会…

再利用#1

それでは、今日は、京急久里浜から、古い車軸をお届けしたいと思います。 写真の黒い物体は、仮台車です(写真)。仮台車自体はどこにでもあるものですが、よくこういうものには古い電車の車軸や、古い台車が使用されていることがあり、要注目です。写真の台…

Sleepy#5

それでは、今回は、別の予定がありましたが、先日写真を撮ることが出来た、貴重な写真をお届けしたいと思います。 その車両は、オロネ10 27、10系軽量客車の2等寝台からA寝台へ、等級帯は二等の青です(写真)。寝台特急用には既に20系客車が製造…

Sleepy#4

それでは、今日は、昨日に引き続き、寝台構造を見ていきたいと思います。 今回は、昨日と同じ「京都鉄道博物館」、トワイライトプラザにある、オロネ24 4です(写真)。寝台特急「日本海」で使用された、青森車両センター所属の1輌、2往復時代は「日本…

Sleepy#3

それでは、連載3回目は、世界初の寝台電車、581系からお届けします。 車両数が膨大となるため、昼夜兼行の電車として開発された、581系。ボンネット部分に代わる機器室を運転室後方に設け、機器を収納しています。写真は、その先頭車、クハネ581-…

Sleepy#2

それでは、今日は、20系寝台車の車内の、2回目をお届けします。 元「国鉄二俣線」、現「天竜浜名湖鉄道」天竜二俣駅近くで、NPOが整備する、ナハネ20 347(写真)。20系B寝台車の中間車、一時は窓ガラスも割れていた同車でしたが、手入れの成…

Sleepy#1

それでは、今回から数回にわたり寝台車の寝台構造をお届けしたいと思います。 先ずは、順当に、「鉄道博物館」の、ナハネフ22 1です(写真)。「走るホテル」「初代ブルートレイン」20系客車編成を寝台専用列車とすべく、緩急車に製造された1両、永く…

これも本物です。

それでは、今日は、転車台をお届けします。 転車台と言っても、今日の転車台は、「京都鉄道博物館」のジオラマの転車台です(写真)。囲む扇形庫も梅小路のイメージですが規模は半分以下、雰囲気は米子か、津山か。軌間16.5ミリのHOゲージ、転車台まで…

At Dinning#2(2016.11.20)

それでは、今日は、0系新幹線のの食堂車、36-84をお届けしたいと思います。 貫通路入口からの、眺め(写真)。食堂車のマーク、「ただいま満席です」のサインは、反対側にもあります。 そして、食事室へ(写真)。在来線の食堂車では、食堂の真ん中を…

At Dinning#1(2016.11.19)

それでは、今回からは、車内の構造、新幹線の食堂車をお届けします。手始めに、今回は168-9001をお届けします。 先ずは食堂の、エントランスから(写真)。東海道の歴代の名車が、エッチングで描かれたレリーフになっています(写真)。 振り返ると…

検測(2016.11.18)

それでは、今日は、「ドクターイエロー」923の台車を見ていきたいと思います。 先ずは、軌道検測用の車両、923-4の、台車(写真)。車輪側面にガイドがあり、通常片側のみのヨーダンパが、前後両方向に入り、台車が正確に動作するように造られていま…

仮設です(2016.11.17)

それでは、今回も、JR東海浜松工場ネタです。 写真は見たとおり車止め、しかし今後の工事の進捗に伴い、取り外し移動可能なように、既設線路上に仮設する車止めです(写真)。一番東の、新しいトラバーサ側に設置されているものです。 リフターとトラバー…

新旧交代#2(2016.11.16)

それでは、今日は、新旧交代の「新」をお届けします。 浜松工場の東の端に沿って設置された、新しいトラバーサ(写真)。鉄骨の屋根組に、ビニールクロスの屋根が張られます。ここ数年の工事で設置されたもので、今年の設置ではありませんが、まだ新しいもの…

新旧交代#1(2016.11.15)

それでは、今日は、新幹線関連の施設をお届けしたいと思います。 写真は、トラバーサ、JR東海浜松工場の中央にあるトラバーサです(写真)。長年使用されてきたものです。 ここ数年の浜松工場の耐震化に伴う建て替えで、順次周辺の様子が変わり、間もなく…

これも伝統?(2016.11.14)

それでは、今回は、先回に引き続き、台車ネタでお届けしたいと思います。 南海の年季の入ったコルゲートステンレス車、おそらく6732が履く台車、住友金属FS079です(写真)。資料によると、FS079はS型ミンデン台車、泉北高速鉄道のお下がりだ…

精密機器(2016.11.13)

それでは、今日は、台車を見ていきたいと思います。 近鉄の特急車両、12410系の台車です(写真)。これだけを見ていると、現在のボルスタレス、ダイレクトボディーマウントの台車と区別がつかない感じがします。 違いは、車体を載せると分かります(写…

古い時代には#2(2016.11.12)

それでは、今日は、昨日に引き続き、三岐鉄道北勢線の構造物を見ていきたいと思います。 昨日の「ねじり橋」と並び称される、「めがね橋」です(写真)。この橋を取り込んだ周辺は、北勢線の撮影スポットとなっています。国営放送BSでも、プロカメラマンが…

古い時代には#1(2016.11.11)

それでは、今日は、三岐鉄道北勢線の橋梁を見ていきたいと思います。 写真は、「ねじり橋」、斜めに交差する水路等を渡る、ねじれたアーチ橋です(写真)。コンクリートなら何でも無い構造物ですが、石積みなので、技術的にも記念すべき構造物です。 反対側…

玩具(2016.11.10)

それでは、今日は、一転、三岐鉄道の転車台をお届けします。 しかし、三岐鉄道は電化され、方転が必要なSLもDLもありません。どうして? 写真が、その転車台です(写真)。線路幅が32ミリ、いわゆるOゲージ規格で、ミニSLやバッテリー電車が走る線…

峠越え#4(2016.11.9)

それでは、連載4回目は、板谷峠の最終回です。 「峠」駅から一つ米沢寄りは、「大沢」駅です。スノーシェッドの中に、2面2線の対向式ホームがあります(写真)。手前側にシェッドは広くなっており、出口になっています。 2線分あるシェッドを出ると、通…

峠越え#3(2016.11.8)

それでは、板谷峠越え連載3回目は、「峠」駅からです。 板谷峠のサミットに近い峠は、複雑なトンネル配置の間、現在シェッドの中に、島式1面2線のホームがあります(写真)。旧塗装のE3系、今は亡きL51編成が通過しています。 左奥のトンネルは、お…

峠越え#2(2016.11.7)

それでは、板谷峠連載2回目は、「板谷」をお届けしたいと思います。 豪雪地帯対策で、スノーシェッドの中の、「板谷」駅(写真)。2面2線の対向式ホームです。 しかし、少々明かり区間があって、その先にもシェッドと、分岐する線路があります。 そのシェ…

峠越え#1(2016.11.6)

それでは、今回から4回にかけて、峠越えの現在、板谷峠をお届けします。 SL時代、峠越え専用機4110形が在籍した機関区、庭坂から始まります。そして、最初の駅は、現在は臨時駅に格下げとなった「赤岩」です(写真)。現在は、1面2線の島式ホーム、…

年代物(2016.11.5)

それでは、今日は、歴史的な煉瓦基台の給水塔をお届けします。 唐津線厳木駅には、SL時代の名残、給水塔が残ります。歴史的ですが、現在は使用されず公園になっています。 雰囲気的には、まだ使えそうです。ただ、その水を必要とするSLは、来るかどうか…

国内屈指(2016.11.4)

それでは、今回は、現在も残る国内屈指の大きな扇形庫をお届けします。 写真は、大分県玖珠町にある、豊後森機関区跡です(写真)。十数線あり、現存する扇形庫としては京都の梅小路について2番目と思われます。扇形庫なら米子や津山にもありますが、これだ…

忘れ去られた(2016.11.3)

それでは、今日は、SL運転の必需品、転車台をお届けします。 石北本線遠軽駅の、転車台(写真)。名寄本線時代からの重要駅で、当然ある施設ですが、現在は線路が繋がっておらず、ほとんど遺構という状態です。 遠軽駅も、元は北東からが入口であったのに…

架橋の代償(2016.10.2)

それでは、今日は、廃線跡の橋梁をお届けしたいと思います。 写真の橋梁は、深名線(廃止)の、第何かは忘れましたが、雨竜川橋梁です(写真)。戦前に、若き技師が建設を指揮していましたが、完成し、足場撤去の際に足場が崩れ、その技師も巻き添えで命を失…

人柱伝説(2016.11.1)

それでは、今日は、人柱伝説のある橋梁をお届けしたいと思います。 知床斜里から根室標津を目指し建設された「根北線」。途中越川まで開業し、以遠建設が進められましたが、戦争の激化に伴い中断、戦後越川までも廃止となり、以遠も未成線として残ります。 …