それでは、今回は、別の予定がありましたが、先日写真を撮ることが出来た、貴重な写真をお届けしたいと思います。
その車両は、オロネ10 27、10系軽量客車の2等寝台からA寝台へ、等級帯は二等の青です(写真)。寝台特急用には既に20系客車が製造される時期でしたが、今は定期列車が1つも無い「急行」にも、優等寝台があった時代の車両です。
同車は、「リニア・鉄道館」の保存車、通常は入れない内部を、特別公開していました。
昼の姿(写真)。2人掛けボックスシートになっています。
寝台への転換中の姿(写真)。座面と背面下部を引き出し、下段寝台としています。座面上部は跳ね上げ、寝台灯などの夜の装備が収納されます。
セッティングの様子(写真)。左が夜の姿、右が昼の姿です。上段寝台は、屋根から開いて下ろします。上段には、柵があります。
ベッドメークされた、下段(写真)。今時の若者は、「寝台列車」を、保存車両でしか体験出来ません。入らないように。
ベッドメークされた、上段(写真)。寝台車の断面で2段式は、頭上に余裕があります。
寝台は禁煙なので、当時の常識、喫煙席があります(写真)。今はスモーカーは、女性の方が多い位です。「嫌煙権」も確立してますし。
その対面、寝台室ドア陰には、更衣室があります(写真)。その隣は、専務車掌室です。
トイレと洗面所は、客室前後にあり、その辺の設計は一時代前の感じです。
軽量客車10系なら、何故ナロネにならないかと言えば、それは、車両に冷房電源があるからです。ディーゼル発電機(DG)、そのため約5t重くなり、オ級なのでした。
足回りも、見たいですが、それはまた別の機会にて。
それでは、次回をお楽しみに。