それでは、今回から4回にかけて、峠越えの現在、板谷峠をお届けします。
SL時代、峠越え専用機4110形が在籍した機関区、庭坂から始まります。そして、最初の駅は、現在は臨時駅に格下げとなった「赤岩」です(写真)。現在は、1面2線の島式ホーム、何の変哲も無いですが、これは、ここを通るのが山形新幹線と419系5000番代と、大出力の電車のみなので、可能となった駅です。
では、従前はどうだったのでしょうか?
同駅アプローチのルートにひな壇があり、その上に、駅名標があります(写真)。これが、在来線当時の赤岩駅ホームで、山中のスイッチバック駅でした。因みに、通路は線路跡です。
それらの駅施設は遊休地となり、現在は山形新幹線の、き電所となっています(写真)。先方には突っ込みとなるトンネルがあり、長大編成が行き違い可能な構造となっています。
なお、同駅は旧赤岩の集落からも遠く、鉄道しか交通機関が無い時代なら歩いて行ったでしょうが、尋常な距離では無く、また同集落も現在は閑散としており、臨時駅への格下げは、やむを得ないと思われます。なお、駅までは砂利道で、4WD車以外では確実に遭難するので、注意しましょう。
それでは、次回をお楽しみに。