Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

橋梁

夢半ば#15

それでは、永きに渡り続けた連載の、最終回をお届けします。今回も、山陽電鉄東二見からです。 写真は、舞子跨線橋の旧橋桁(写真)。山陽本線を跨ぐ橋梁で、形式的にはポニーワーレントラス橋です。桁交換で一部が残ります。なお、舞子で使用されるまでは、…

正月だからではないですが

あけましておめでとうございます。管理人、Seichiroです。 写真は、見てのとおり国鉄佐賀線(廃止)筑後川橋梁です。構造も気になる、可動橋です。ただ、鉄道橋梁として現役では無いのが、唯一残念です。 今年も、興味深い構造物を取り上げていきた…

トンネルの向こう側#8

それでは、今回も引き続き九州の写真をお届けします。 写真は、国鉄高千穂線、後の高千穂鉄道(廃止)、高千穂橋梁です(写真)。現役当時は、日本で一番高い橋梁でした。 周辺を入れた、状況(写真)。谷底まで約100メートルの高さがあり、それが日本一…

構内配線

それでは、今回は、四日市市の末広可動橋をお届けします。 末広可動橋は、JR四日市駅と、四日市港にあるセメント工場への側線とを結ぶ橋梁で、船舶が通れるよう跳ね上げ式の可動橋となっています。現役の鉄道としては数少ない、現在も動く可動橋です。通常…

天空の駅

それでは、今回はこの春廃止になった「三江線」宇都井からお届けします。 駅に到着すると、駅にはキハ120、右から317(浜田)、325(津山)、4(木次)の3連が停まっていました(写真)。間もなく発車しました。 足下に近寄って、一枚(写真)。…

新旧の競演#2

それでは、今回は先回に引き続き、立場川橋梁をお届けします。 写真は、旧立場川橋梁です(写真)。単線の、上路トラス橋です。架線用支柱も追加されていますが、現在は使用されません。 北側からの眺め(写真)。こちらから見ると、すっきりしています。 複…

新旧の競演#1

それでは、今回は、中央本線(中央東線)立場川橋梁をお届けしたいと思います。 写真は、現在使用される「新立場川橋梁」です(写真)。ちょうどE257系「あずさ」が通っています。コンクリート製の橋梁で、近代的な橋です。 複線化、及び線形改良のため…

風雪に耐え#22

それでは、今回も引き続き、北海道の写真からお届けしたいと思います。 写真は、国鉄士幌線(廃止)旧線、タウシュベツ橋梁です(写真)。糠平ダム建設で水没することになったため新線に切り替えられましたが、後に新線部分はバス代行となり、結局全線廃止さ…

風雪に耐え#21

それでは、今回も引き続き、北海道からの写真をお届けしたいと思います。 写真は、三井芦別鉄道(廃止)炭山川橋梁を渡る姿で保存される、同鉄道DD501及び石炭車セキです(写真)。鉄道廃止後、夏の時期に橋梁上に引き出され、降雪前に地上に引き込まれ…

風雪に耐え#15

それでは、今回も引き続き、北海道ネタをお届けしたいと思います。 写真は、国鉄・JR深名線(廃止)の、第3雨竜川橋梁です(写真)。 普通のトラス橋のようですが、何故有名なのか、ご存じでしょうか。 橋の、橋台部(写真)。トラス橋の先は、桁橋(ガー…

再度架かりません

それでは、今回は、名古屋市内の可動橋をお届けします。 名古屋港の近くには、写真のような可動橋の遺構があります(写真)。昔は鉄道が走っていたようですが、現在前後の線路は廃止され、遺構のみが残ります。 可動橋部分のアップ(写真)。後にバランサー…

逆打ち#2

それでは、今回も引き続き四国ネタをお届けしたいと思います。 香川県、宇多津町に、写真のような石積みの構造物があります(写真)。トンネルのようでもありますが、前後は築堤なので、橋に分類されるようです。 この構造物の説明が、看板となって建ってい…

借り物#4

それでは、今回は、近鉄名古屋線木曽三川橋梁関連の、最終回です。 昨日の場所の少し西、長良川の堤防に近い場所に、写真のような橋台跡が残ります(写真)。コンクリートで固められますが、中からは煉瓦積みが見えており、明治期の煉瓦構造物であるのが分か…

借り物#3

それでは、今回も引き続き、近鉄名古屋線木曽三川橋梁関連をお届けします。 桑名市、旧長島町を西に移動、間もなく長良川という場所に、写真のような小さな橋梁があり、その南側には単線の橋台の跡が残ります(写真)。これは名古屋線の旧線跡、旧橋梁のよう…

借り物#2

それでは、今日は、引き続き近鉄名古屋線木曽三川橋梁をお届けしたいと思います。 JR及び近鉄の木曽川橋梁の三重側、則ち桑名市(旧長島町)には、写真のようなコンクリート製の橋脚が立っています(写真)。位置的には、近鉄とJRの間です。 周りの風景…

借り物#1

それでは、今回は、近鉄名古屋線に係る橋梁をお届けしたいと思います。 三重から進出した、大阪電気軌道の子会社、参宮急行電鉄は、伊勢鉄道を傘下に収め、名古屋への進出を計画していました。ちょうどその頃、関西鉄道、後の関西本線の木曽川及び揖斐・長良…

官線の名残

それでは、今日は、「京福電鉄」改め「えちぜん鉄道」三国港からお届けします。 写真は、三国港駅少し福井方の、煉瓦アーチ橋です(写真)。しかも、線路に対し斜めに架かっていることから、「ねじりまんぼ」で、斜めにねじれて積まれているのです。 この橋…

大外回り#2

それでは、今回も、引き続き名鉄三河線関連をお届けしたいと思います。 碧南市から矢作川を渡り、対岸の、旧「一色町」(現「西尾市」)の、県道に架かる高架橋(写真)。普通の鉄道高架橋です。 この、北側(写真)。道路を跨ぐために、計画的に勾配を登り…

雪見の場所

それでは、今日は、ところ変わって富山地方鉄道立山線、常願寺川橋梁をお届けします。 第何でしょうか、常願寺川橋梁(写真)。上路式アーチ橋で、鉄骨アーチの上に線路が敷かれ、見事な絵が出来ています。ここで、富山地鉄の電車の走行写真が撮りたいですね…

可動式

それでは、今日は、現役の可動橋梁である、四日市市の「末広可動橋」をお届けします。 線路は、四日市駅構内の扱いですが、事実上貨物線、列車通過時以外は跳ね上げています(写真)。 列車通過時刻が近づくと、職員が自転車でやって来て、橋の袂にある機器…

明治の思い出#8

それでは、今日も「明治村」から、最終回です。 尾西鉄道1号SLの後は、橋になっており、これも明治の橋で、東海道本線旧六郷川橋梁の1連です(写真)。複線用の鉄橋、構造的にはポニーワーレントラス橋です。 複線用橋梁として落成も、同区間の複々線化…

威風堂々

それでは、今日は久しぶりに橋梁をお届けします。 中央本線(中央東線)信濃境から富士見にかけて、下り線右方に、立派な橋梁が見えます(写真)。これは、中央本線旧立場川橋梁で、単線時代の同線の橋梁でした。上路トラス橋で、前後に桁橋が続きます。 電…

古い時代には#2(2016.11.12)

それでは、今日は、昨日に引き続き、三岐鉄道北勢線の構造物を見ていきたいと思います。 昨日の「ねじり橋」と並び称される、「めがね橋」です(写真)。この橋を取り込んだ周辺は、北勢線の撮影スポットとなっています。国営放送BSでも、プロカメラマンが…

古い時代には#1(2016.11.11)

それでは、今日は、三岐鉄道北勢線の橋梁を見ていきたいと思います。 写真は、「ねじり橋」、斜めに交差する水路等を渡る、ねじれたアーチ橋です(写真)。コンクリートなら何でも無い構造物ですが、石積みなので、技術的にも記念すべき構造物です。 反対側…

架橋の代償(2016.10.2)

それでは、今日は、廃線跡の橋梁をお届けしたいと思います。 写真の橋梁は、深名線(廃止)の、第何かは忘れましたが、雨竜川橋梁です(写真)。戦前に、若き技師が建設を指揮していましたが、完成し、足場撤去の際に足場が崩れ、その技師も巻き添えで命を失…

人柱伝説(2016.11.1)

それでは、今日は、人柱伝説のある橋梁をお届けしたいと思います。 知床斜里から根室標津を目指し建設された「根北線」。途中越川まで開業し、以遠建設が進められましたが、戦争の激化に伴い中断、戦後越川までも廃止となり、以遠も未成線として残ります。 …

転用後の末路(2016.10.28)

公園の、水路に渡される、あまり特徴の無い、トラス橋(写真)。こんな橋梁が、一体、何故? このトラス橋は、元は九州鉄道、後の国鉄鹿児島本線の、通称は筑後川とされますが、正式には千歳川に架けられたトラス橋の、1連です。明治23年に完成し、鹿児島…

悲しい遺構#3(2016.10.27)

それでは、今日も、国鉄高千穂線改め「高千穂鉄道」(廃止)の橋梁を見ていきたいと思います。 おそらく第1五ヶ瀬川橋梁でしょう、手前がコンクリートラーメン橋で、中間部(写真左側)が1スパンの上路式トラス橋になっており、これもまた技術魂を揺り動か…

悲しい遺構#2(2016.10.26)

それでは、今回も、国鉄高千穂線、後の「高千穂鉄道」(廃止)の、橋梁を見ていきたいと思います。 今回は、支流に架かるコンクリート橋、コンクリートアーチ橋です(写真)。橋脚と一体に形成された、鉄筋コンクリート製と思われます。 本当に、いろいろな…

悲しい遺構#1(2016.10.25)

それでは、今日から暫くは、高千穂鉄道の橋梁を見ていきたいと思います。 高千穂鉄道の前身である国鉄高千穂線は、何度も渡る五ヶ瀬川のために、幾つもの橋梁が建設されました。それらは、いろいろな橋の試作でもあり、多くの特徴的な橋梁があり、正に「橋の…