それでは、今回も引き続き、湧網線(廃止)佐呂間の保存車からお届けします。
写真は、スユニ50 517の台車(写真)。TR47、軸箱支持はウイングバネペデスタル式ですが、枕バネは板バネ、かなり旧式の部類に入る台車で、スハフ44等の旧式客車で使用されているものです。
スユニ50も、国鉄最後の一般形客車50系客車の一族に入りますが、車体は新製も台車は新製では無く、旧式客車の発生品を使用しています。業務用客車に乗客と同じ乗り心地は必要ないとの判断でしょうが、50系客車登場から間もなく、鉄道による郵便や手荷物の運送は全廃となり、その用途の車両はほとんど廃車され、一部が業務用車両や保存車両で残るのみです。国鉄を巡る環境が大変化した時代、時代に取り残され、いつの間にか消え去っていきました。残念です。
それでは、次回をお楽しみに。