Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

最速機

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 それでは、今回は、「リニア・鉄道館」から、お届けしたいと思います。

 昭和20年代、鉄道高速化の試験の一つで、東海道本線木曽川橋梁で、当時のSL列車を高速に走らせ、橋は強度を維持出来るかという試験が行われました。直線であり、スピードを出すには良い場所です。そこで、時速129キロの記録をC62 17号機が弾き出し、この記録が狭軌SLの世界最速記録となっています。

 東海道本線全線電化後は西進し、山陽本線呉線で使用されましたが、引退し、名古屋機関区所属の縁で、永く名古屋市の東山動物園園内に保存されました。それが、「リニア・鉄道館」建設時に移設されることとなり、現在メモリアル展示の一番入口側に展示されます。

 写真は、同機のキャブです(写真)。逆転機が一般的なネジ式では無く、レバー式で、微調整が難しいのは、C62共通の特徴です。全部手焚きではとても間に合わないので、自動給炭機(メカニカルストーカー)が装備されました。機関士1名に助士が1,2名、運転中は戦場です。

 しかし、保存機が「下がりツバメ」18号機では無かったのは、残念でした。

 それでは、次回をお楽しみに。