Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

四国のような#22

 それでは、今回も引き続き関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、会場と水海道駅との間を走った専用列車、キハ317です(写真)。国鉄キハ35系の車体更新車で、キハ35系ではステップ設置による車台強度不足を防ぐため外吊戸となっていたところ、関東鉄道ではステップが廃止となり、戸袋を設けることができました。そこが、外観の大きな違いです。

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 しかし、それ以外の部分は、あまり変わっていません。

 写真は、冷房用クーラーの室内機(写真)。AU75やAU13では屋根の強度不足となるため、鉄道用としては小型のユニットを側面に掛かるよう千鳥に配置し、屋根に影響なく設置することが出来ました。これは、国鉄時代に冷房化された最大の証です。キハ40系等でも見られた方式で、以降は冷房標準、あるいは準備工が施されていました。

 外観は進化した同車ですが、中身はまだ国鉄が生き残っています。キハ35系そのままの車両は全部引退してしまいましたが、更新車はまだ生き残っています。生きている内に、記録しておきたいですね。まだまだ、このネタはあります。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#21

 それでは、今回も引き続き関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、DD502の、連結器(写真)。柴田式自動連結器、錠の開放は上作用式です。エアホースは1本で、それ以外の装備はありません。

 写真に、ヘッドマーク様のシールが貼られ、このイベントの日付があります。2年前、あの頃はコロナの騒ぎはありませんでした。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#20

 それでは、今回も引き続き、関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、DD502の、動台車(写真)。後位側になります。台車の外側で、バランサーの付いたロッドで繋がっており、それが特徴となっています。

 初期のDLでは、SL同様にロッドで動輪が繋がれており、それがバランスを崩さないようバランサーをつけています。それは、左右同様ですが、恐らく120度ずれています。

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 機関側、則ち前位側の動台車(写真)。こちらも同様、台車の外側にロッドとバランサーが付いています。電気機関車蒸気機関車の中間のような構造です。

 現在ではこのような構造のDLは製造されておらず、技術的にも過渡期のもので、貴重なものと思われます。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#19

 それでは、今回も引き続き、関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、DD502の、ATS車上子(写真)。前後とも動台車があり、台車には装備出来ないので、結果中間の、台車と台車の間に設置するしかないようです。見てのとおり後付けの装備で、ここしかない感じです。

 半世紀前は、もっと簡易な方法で閉塞をしていたのも事実ですが、今のATS-P必須というのは、時代を感じます。それで、同機も本線を走れないのか。側線を移動出来るだけでも、大きいですが。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#18

 それでは、今回も懲りずに関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、何度も出てきた、DD502です(写真)。還暦を迎え、古豪ですが、現役機ではありません。

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 その、運転台に入りました。補機側のキャブ(写真)。こちらは、概ね現役当時のままです。左手がブレーキ、右手がアクセルは、SL以来機関車のお決まりです。ブレーキは下が編成ブレーキで、上が単弁、単機用ブレーキ、車のサイドブレーキに相当するのだそうです。

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 機関側のキャブ(写真)。ブレーキと加減弁のハンドルは既に無く、外されています。

 今も動くなら、正にエバーグリーンという感じがしますが、残念、仕業も無いため引退しました。今は、残っているだけでも大きいです。

 そうすると、元の系列会社であった鹿島鉄道(廃止)の、DD901が思い出されますが、あれは移動不可能とのことで現場解体となり、残念でした。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#17

 それでは、今回も引き続き、関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、キハ5011の、台車(写真)。後にはプロペラシャフトは無く、恐らくT台車と思われます。見てのとおりJR東日本の新系列気動車と同じボルスタレス台車で、軸箱支持は積層ゴム式、ヨーダンパは入りません。ヨーダンパは、会社の好き嫌いもあるようです。

 「磨耗部品を減らす」というのも、保守において重要な要素です。保守低減には、多くの鉄道会社が注意を払うことです。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#16

 それでは、今回も引き続き、関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、キハ2302の、連結器(写真)。自動連結器に似ていますが、一般には「密着小型自動連結器」とされ、国鉄気動車を中心に、私鉄などでも多用される連結器です。

 この最大のメリットは、国鉄・JRの機関車や客車、貨車等に使用される「柴田式自動連結器」と連結出来るらしいことです。甲種輸送では連結器を変えたり、中間連結器を使用することもあるようですが、基本的な仕組みは同じですので、可能なのでしょう。

 なお、右手にはジャンパ栓が見えています。キハ2302も新しい気動車と思っていましたが、もっと後のキハ5000系等とは、緊急時以外は連結出来ず、ブレーキ方式等も異なるようです。キハ35や30が走っていたのは、何時の昔か。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#15

 それでは、今回も引き続き、関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、充電発電機(写真)。鉛蓄電池の充電用と思われますが、一応独立した部品のようです。自動車のオルタネーターのような、エンジンの一部では無いようです。

 自動車の多くはガソリン車、スパークプラグに必要なのは電気、だからエンジンの一部で発電し、それで自立的に運転出来るわけですが、ディーゼルエンジンは気筒に軽油を噴霧し爆発、必ずしも電気で無くても、機械式でも出来ます。それがこの差のような気がします。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#14

 それでは、今回も引き続き、関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、キハ2302の、ATS車上子(写真)。ATS地上子からの信号を受信して、運転士に停止の指示を送り、それでも停止しなかった場合は列車を強制的に停止する装置です。

 昭和の頃は首都圏でもATS-Bが普通で、確認ボタンを押すとATSが停止しましたが、それが原因で東中野の追突事故が起き、首都圏では速度照査も出来るATS-P、他も停止するまで鳴り止まないATS-Sへと変更になりました。しかし更に尼崎の脱線事故を原因に、全鉄道がATS-P導入すべしとなり、現在各社で対応中とのことです。安全装置の最大の目的は、「事故の防止」であり、いずれも苦い教訓から得られたものです。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#13

 それでは、今回も引き続き、関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、キハ2302の、元空気タンク(元空気溜め)(写真)。圧縮空気を溜める場所で、容量200リットルとのことです。ブレーキを中心に、乗降ドア等の動作にも使用する、重要な部品です。

 空気を圧縮すると、水分も溜まるので、トラック等と同様に、夜間非番の時に水分を排出するのは同じでしょう。朝一番でドレンを閉め、エアを溜めます。

 それでは、次回をお楽しみに。