Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

保存状態良好#1

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 それでは、今回は、蒲原鉄道(鉄道廃止、バス会社として営業)の、旧車をお届けしたいと思います。

 最初の、そして最後の起点であった五泉駅のある五泉市五泉市役所近くの公園には、蒲原鉄道モハ41が保存されます(写真)。半鋼製の同車、屋根付きの保存庫で、雪害、塩害も無く、保存状態は良好です。

 側方の階段から、車内に入れるようになっています。

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 車内(写真)。木製の床にも、ロングシートのモケットにも傷みは無く、こちらも良好です。

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 運転台(写真)。後付けの速度計に、圧力計、マスコンエアブレーキです。無動力のクハを牽くわけでもなく、単行を前提に設計されており、この程度の装備で良いようです。

 ガラスや機器に割れも無く、立入可でも破損が無いのは、賞賛に値します。高校生の語らいの場でもあり、良いところがありますね!

 それでは、次回をお楽しみに。

整備から製造へ

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 それでは、今回は、引き続き新津車両製作所からお届けします。

 写真は、埼京線用E233系を載せる、トラバーサ(写真)。運ぶのが新車になったこともあり、屋根が付いています。動力は、手前側方に張られた2本の架線からパンタグラフ集電しており、電動のようです。輸送する車体には、塗装マスキング用と思われるビニールが張られています。なお、209系以降、車体妻面ステンレスにビードが入るのは川崎重工製、フラットなのは東急車輌総合車両製作所製です。

 新車には傷をつけるわけにはいかないので、細心の注意で移動させるのでしょう。屋根付きも、当然と言えば当然か。

 それでは、次回をお楽しみに。

全自動式

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 それでは、今日は、新津車両製作所を見ていきたいと思います。

 まだ、「総合車両製作所」が出来る前、まだJR東日本の製作所であった頃の写真で、これは台車枠製造ロボットです(写真)。必要な部品を取り、電気溶接で組み立てる、全自動のロボットです。当時生産中であったE233系埼京線用車両の台車枠です。

 電車の側、妻などの構体が、鉄板から製造されている工場で、ある意味「こんな簡単に電車ができるんだ!」と驚いた覚えがあります。正に大量生産で、首都圏の電車が一気に置き換えられるのも、納得がいきます。工場は元東急車輌の逗子製作所もあり、本当に圧倒的です。「強度がギリギリ」との陰口も、言いたくなる気持ちも分かります。

 それでは、次回をお楽しみに。

遺されたもの

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 それでは、今日は、新潟市新津の転車台をお届けします。

 街の大半が鉄道関係者といわれた新津市は、車両整備工場も、鉄道学園もありましたが、学校に行かず国鉄に就職したのは今は昔、高卒や大卒で充足するようになり、鉄道学園は地元に移管、新津工場は車両工場となり現在は「総合車両製作所新津工場」となり、新津市も現在新潟市東区となり、様相が一変しています。

 そんな新津、新津駅の片隅の、転車台(写真)。周辺に扇形庫も無く、方転用以外には、もう使えそうにありません。これも様相一変で、こうなってしまいました。残念です。

 それでは、次回をお楽しみに。

Up To Date

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 それでは、今日は、JR貨物のイベントから、お届けしたいと思います。

 JR貨物、東新潟機関区のイベントに行きました。上越線、及び日本海縦貫線の重要拠点であり、その双方の機関車があり、ちょうどJR東日本から転属したEF510 500番代が、対応を待って疎開されている最中で、その写真はありますが、内部は写っていないのでボツ。そのため、上越線及び中央東線の主力、EH200が展示され、乗車体験が出来ました。

 機関車は、EH200-17でした(写真)。

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 運転台(写真)。横軸2ハンドルで、手前が逆転機です。インパネも整理されています。

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 インパネに入っている、液晶モニター(写真)。機関車の状況が、車軸単位で確認出来ます。

 確認はコンピューターで簡単にできますが、一方位置や状況をGPS管理もされ、理由無き遅延も許されず、管理も厳しくなっています。運転は、大変です。

 それでは、次回をお楽しみに。

AMG

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 それでは、今日は、群馬県の公園に保存される、電気機関車を紹介したいと思います。

 群馬県の運動公園の片隅に保存される、上信電鉄デキ2(写真)。戦前に、ドイツに自社発注したデキ1形3両のうちの1両で、デキ1及び3は現役です。重連で運用に就くこともありますが、主にイベント用です。

 同機は余剰となってしまい、現在の位置で静態保存されます。

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 運転台(写真)。スペースが広いです。戦前ドイツの技術レベルを遺す車両です。

 いろいろと発注と異なり簡易になっているそうですが、現在まで保存されていることをもって、よしとしましょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

平行線

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 それでは、今日は、近鉄から、トラバーサを紹介したいと思います。

 近鉄高安車庫に、トラバーサがあります(写真)。イベント時には、車両を載せたり、いろいろな工夫がなされますが、この年は、そのままでした。

 SLのように常に転向が必要な車両では無く、前後自由であれば、車庫等は矩形が合理的、それを平行移動出来るトラバーサも、これもまた合理的な機械です。敷地の有効活用にも資するものです。

 なお、動力は電気、中央部の運転台の上に張られた3本の架線から、3つのパンタグラフで集電しています。

 それでは、次回をお楽しみに。

殺生

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 それでは、今日は、「茨城交通」改め「ひたちなか海浜鉄道」の、旧車、「ケハ601」をお届けします。

 ケハ601は、コルゲート外板のセミステンレスボディの気動車茨城交通の意欲作でしたが、「ワンマン運転に対応していない」理由から、稼働機でありながら引退し、ダルマとなり現在に至ります(写真)。つまり、殺生をしました。

 経営的に苦しかった茨城交通の末期に、「売れるものは売る」方針から、ヘッドライトから吊り革まで、金目の部品は全て売ってしまい、一部は買い戻しましたが、大半は復元出来ないまま現在に至ります。

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 車内(写真)。展示室となっており、パネルが設置されます。

 シートはロングシートですが、クッションはスポンジでは無く、藁です。

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 キャブ(写真)。かなり復元されましたが、売値の何倍で買い戻す必要があり、完全には復元出来ません。

 一時の判断で、取り返しのつかないことを二度もしてしまった、同車の現在の姿。現在も走っていれば博物館級の価値があり、それが殺生で終わったのは残念です。こういう車両が二度と発生しないよう、願うのみです。

 それでは、次回をお楽しみに。

雪見の場所

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 それでは、今日は、ところ変わって富山地方鉄道立山線常願寺川橋梁をお届けします。

 第何でしょうか、常願寺川橋梁(写真)。上路式アーチ橋で、鉄骨アーチの上に線路が敷かれ、見事な絵が出来ています。ここで、富山地鉄の電車の走行写真が撮りたいですね。

 しかし、周辺に駐車スペースは無く、出来れば千垣か有峰口か、電車で行って撮った方が良い場所でしょう。そういうデメリットもあります。

 それでは、次回をお楽しみに。

可動式

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 それでは、今日は、現役の可動橋梁である、四日市市の「末広可動橋」をお届けします。

 線路は、四日市駅構内の扱いですが、事実上貨物線、列車通過時以外は跳ね上げています(写真)。

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 列車通過時刻が近づくと、職員が自転車でやって来て、橋の袂にある機器室で操作、大音響のサイレンと共に橋が降りてきます(写真)。上にある、バランサーが上がっていくのが分かります。

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 そして、完全に降りると、音響は止み、橋は固定します(写真)。この状態で列車通過を待ち、通過後はまた跳ね上げます。

 鉄道用可動橋として、数少ない現役の橋であり、貴重です。

 末広可動橋が降りるまでの動画です。

 橋梁を通過する、DD51 893牽引セメントタンク貨物列車です。

 通過後、跳ね上げる動画です。

 それでは、次回をお楽しみに。