Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

風雪に耐え#7

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 それでは、今回も引き続き北海道ネタをお届けしたいと思います。

 国鉄岩内線(廃止)幌似駅跡(共和町内)のもう1両は、スハフ42 507です(写真)。スハ43系客車の緩急車、主に急行用のボックスシート形の普通車(三等車)です。

 後側のドアが開いているので、中に入ります。

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 客室(写真)。一般的なボックスシートの車両ですが、床がリノリウムになっています。また、窓は二重窓、北海道用の500番代らしい感じがします。蛍光灯は、10系客車より前には使用されず、当然同車も白熱電球です。

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 緩急室(写真)。車掌の座席と、回転式ハンドブレーキが装備されます。スハフの「フ」は、ブレーキから来ています。

 これらの車両は、昭和50年代まで現役でした。昔、東京に修学旅行に来ていた道の児童が、上野駅でブザーが鳴り終わってから列車に乗ろうとして、自動ドアが閉まり乗れなかった、ということがあったそうで、後で聞くと、国鉄職員からお金を出して貰って帰道したとのことでした。今でも、札幌駅でもブザーが鳴り終わってから駆け込む人が多く、そのノリで主要都市へ行くと確実にアウトなので、ご注意下さい。

 それでは、次回をお楽しみに。