Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

その名は東京#16

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 写真は、シングルアームパンタグラフ(写真)。形式はPS33Bで、E231系に使用されるものです。下半分が2本になっていて、そのうちの1本が上半分を引っ張り架線に接触する形になっています。

 構造物の重量軽減のため、諸外国では多く使用されたシングルアームパンタグラフですが、日本では遅れ、平成も10年代になってからやっと一般的になってきました。今後、菱形や下枠交差に戻る可能性はありません。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#15

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 写真は、菱形のパンタグラフ、PS28Aです(写真)。E217系用のもののようです。「209」の上に張り紙がしてあります。

 日本ではなかなかシングルアームパンタグラフは普及しませんでしたが、平成に入り採用例が増え、メーカーも事実上、東洋電機1社になりつつあります。残念といえば残念です。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#14

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 写真は、ユニットブレーキのカットモデル(写真)。シリンダーの空気圧で制輪子が車輪に押しつけられ、ブレーキとなります。

 昔は台車に装架されたエアシリンダーで梃子を操作し、制輪子を制御、そのため高速化ではテコ比を変更したり、また片持ち、両抱えなど制輪子の数もありましたが、今はこれだけ、故障時はこのまま交換です。これも、メンテナンスフリーに貢献しているのでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#13

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 今回は、E231系の先頭車、Tc車の台車(写真)。TR246M、通常のT台車にエアを供給すると緩む駐車ブレーキが追加された台車です。

 他のJRでも多くは手歯止め(ハンドスコッチ)を入れて駐車することが多いですが、外し忘れの問題もあり、やはりこの方が確実ではあります。装備は増えますが。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#12

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターのイベントからお届けします。

 写真は、E233系のM台車です(写真)。形式は、DT71です。電動車ユニットの冗長性を上げるためモーター出力がアップし、それに併せた改良です。軸バネは軸はり式で支持され、外側にT台車同様にダンパーが入り、新幹線のような構造となっています。

 後継のE235系の量産は一時滞っていましたが、現在は進み、横須賀線E217系の置き換えも発表され、JR初期の形式は入れ替わり始めています。東海道E217系は、昔のことのようです。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#11

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 写真は、E231系のM台車、DT61です(写真)。軸箱支持は軸はり式、軸バネと梁のみの構造で、モーターは装架されていますが、簡易な構造です。保守の簡易性が重要です。

 やはり首都圏のJRは、想像を絶する数の車両を保守しており、そこが重要となってきます。メンテナンスフリーな部品が多いのも、同じ理由です。そういうことになってきます。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#10

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターのイベントからお届けします。

 写真は、E233系の、T台車(写真)。TR255とされます。軸はり式は同じですが、新幹線E7系等と同じく梁外側にダンパーを追加、乗り心地の改善が図られています。13年電車とは思えない装備です。

 技術的知見で、改善が施されています。これは、進歩だと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#9

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 写真は、E231系の、T台車(写真)。TR246、駐車ブレーキのついた先頭車用ではありません。軸はり式のボルスタレス台車、簡易な構造です。

 一時はボルスタレス台車こそが究極の台車のように言われていましたが、現在はボルスタ台車に戻す会社も増え、やはりそのような状況には無いということでしょう。しかし、JR東日本の志向は、車両寿命が縮んでも、保守メンテナンスの軽減、フリーであり、今後も簡易に保守出来るシステムを構築していくことでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#8

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 写真は、MT73Bの、カットモデル(写真)。MT68の改良版、209系500番代以降、E231系でも使用される電動機です。従前の209系でも随時交換が進んでいるようです。更にメンテナンスフリーが進んだモーター、上位互換機に当たります。

 メンテナンスフリー、更に保守軽減の進む首都圏の電車ですが、結果寿命は半分で良いとのこと、扱いが自然と変わってきます。流石に法定耐用年数の13年で廃車は、試作車のみですが。

 それでは、次回をお楽しみに。

その名は東京#7

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車輌センターからお届けします。

 今回は、電動機、MT68です(写真)。JR東日本設計の209系の、主電動機です。VVVFインバータに制御された、交流誘導モーター、メンテナンスの軽減等も考えられています。

 この後、メンテナンスフリーへの考え方が進み、長期に整備無しで稼働するシステムへと発展するのですが、これは全て209系、E217系の「コスト半分、寿命半分」から始まっています。ランニングコストも、馬鹿には出来ません。

 それでは、次回をお楽しみに。