Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

風雪に耐え#12

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 それでは、今回も引き続き北海道の保存車両からお届けしたいと思います。

 写真は、クハ711-103の台車です(写真)。クハですから当然T台車です。揺れ枕式で、ボルスタアンカが入っていますが、まるでモノリンクのようです。軸箱支持は国鉄伝統のウイングバネ式で、国鉄らしいです。

 北海道という地域の特性もありますが、伝統は伝統、やはり北から南まで同じです。良きにも悪しきにも統一されています。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#11

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 それでは、今回も引き続き、北海道の保存車両からお届けしたいと思います。

 岩見沢市郊外、道道沿いの農園レストランの庭か畑かに、保存されるクハ711 103(写真)。相方203と共に、先頭車のみ保存されます。

 交流制御ですので、1M2Tでも運転可能ですが、電動車は残っておらず、またデビュー当時のリバイバル塗色でも無く、普通の711系です。

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 車内(写真)。ラッシュ対策で、一部ロングのセミクロスシート仕様に改造されたもの、急行「カムイ」の姿ではありませんが、中間ドア増設も無く、まだ美しい方です。

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 運転台(写真)。交流電車だからどう違うというレベルで、取り回しも直流、交直流電車とほぼ同じです。

 リバイバル塗色は現役当時にケツ打ちしたのみで、記録に残らず残念でした。保存車も見当たりません。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#10

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 それでは、今回からは、「札幌交通資料館」を終え、他の地域に目を移したいと思います。

 栗山町「栗山公園」には、国鉄9600同形の、夕張鉄道21が保存されます(写真)。国鉄払い下げ機か、自社発注機か、手元では分かりません。

 公園の端の方に、屋根付きで保存されています。冬期の雪氷対策で、これは絶対でしょう。

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 キャブにも入れます(写真)。ただ、公園であることから、水面計はおろか単弁まで無く、ちょっと残念な状態です。

 公園での保存の難しさを、感じさせる1両となっています。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#12

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 それでは、今回も「札幌交通資料館」から、最終回です。

 今回は、札幌市営地下鉄3次試作車、「はるにれ」です(写真)。試験線で使用された、乗用可能な大きさでの、単行の試験車です。

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 操舵部分(写真)。案内軌条を挟み、その方向に走向する部分です。この成功で、実車大の試験車「すずかけ」へと進みました。

 そして、札幌市営地下鉄初号車も同館の保存車両ですが、詳細な部分は見えないため、ボツとなりました。

 同館は今年の夏シーズン終了で一旦閉鎖、高架の補強が終わった後、再度開館する予定です。猫跨ぎした方は、残念でした。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#11

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 それでは、今回も引き続き「札幌交通資料館」からお届けします。

 写真は、601の台車(写真)。軸箱支持は軸バネペデスタル式ですが、台車そのものは揺れ枕が台車枠の下側を渡る、かなり古いミンデン式のようです。しかも台車枠との間には重ね板バネが入り、高さが確保出来ないのは分かりますが、かなりクラシックな設計の台車と思われます。旧式車の足回りの再利用とも思われます。

 「究極の台車」というものが無いために、色々な形を試行錯誤しています。平成に入りボルスタレス台車がそうなりつつありましたが、現在は古い設計が復活しており、やはり究極では無かったのでしょう。車両設計者を悩ませます。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#10

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 それでは、今回も引き続き「札幌交通資料館」からお届けします。

 写真は、大型車体なのでしょう、ボギー車の601(写真)。1車体、中程度の輸送力のものです。

 後に名鉄に移籍した連接車はヘッドライトが鼻先埋め込み式2灯でしたが、まだこの頃は1灯式です。

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 車内(写真)。やはりビニールレザーのシートに、木製の床、半鋼製です。かつてはこうでした。

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 運転台(写真)。マスコン、ブレーキ、及び計器少々で、現在の路面電車に比べても計器が少ない感じです。

 確かに道路法規でも路面電車は時速15キロで、速度計は要らないというのは分かりますが、やはり少ないです。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#9

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 それでは、今回も引き続き、「札幌交通資料館」からお届けします。

 今回は、路面電車321の、台車(写真)。軸箱を支持する軸バネは、車軸下側の重ね板バネで、軸バネペデスタル式の変形と思われます。台車本体にボルスタアンカはありませんが、揺れ枕梁(ボルスタ)式と思われます。

 小ささを要求される路面電車の台車ですが、こうしてみると、小さくするのに苦労しているのが分かります。LRTなんて、実物を見たら「なーんだ」という感じですが。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#8

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 それでは、今回も引き続き「札幌交通資料館」からお届けします。

 今回は、小型車体のボギー式路面電車、321です(写真)。2軸車では足りない、しかし大型車体は不要という線区用の車両です。

 路線維持には、このような車両も有効であった、ということです。

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 運転台(写真)。計器は一つのみ残り、マスコンとブレーキのみが装備です。入口の分割式引き戸が見えています。

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 車内(写真)。シートはビニールレザー張りで、床面は木材、やや古い車両です。

 現在札幌市電も1系統のみで、路線が縮小してしまいました。その代わり地下鉄網が整備されたわけですが、復活はあるのでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#7

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 それでは、今回も引き続き「札幌交通資料館」からお届けします。

 写真は、札幌市電D1041(写真)。路面電車ならぬ「路面気動車」、非電化区間も走れる内燃動車です。

 札幌市電は非電化区間があるというのは驚きでしたが、このサイズにパッケージングしたのは、もっと驚きです。

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 動台車(写真)。1軸駆動か、2軸駆動かは不明ですが、内燃機関からのプロペラシャフトは、こちら側に伸びています。

 低床の路面電車の、床下は余裕がなさそうですが、この横には横向きの内燃機関が入り、それを可能としています。現在この血統は絶えていますが、いつか復活するときはあるのでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#6

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 それでは、今回も引き続き「札幌交通資料館」からお届けしたいと思います。

 写真は、A801の、連接では無い台車(写真)。小径輪ながら、揺枕梁(ボルスタ)が入っています。形式的には軸バネペデスタル式です。

 連接台車を撮っておくべきでしたが、後悔は先に立ちません。公開を再開する、数年後までお預けです。

 それでは、次回をお楽しみに。