Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

首都圏最高#11

 それでは、今回も引き続き、東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、東葉高速2000系に搭載された、現代電車の心臓部、VVVF(VVVFインバーター)(写真)。VVVFは完全な和製英語、”Variable Voltage Variable Frequency”の意で、その頭文字からVVVFと呼ばれます。電圧と周波数を制御して、交流モーターを動かす装置です。なお、VVVFに余裕があり、SIVに故障が生じた場合には、CVCFに変更しSIVの代用をすることも出来ます。

 VVVFは、理想的な制御装置と考えられていましたが、昔は直流電力でMGを動かし、それで得られた三相交流で駆動するなどと、非常にロスの多い方式でしか実現出来ませんでした。しかし大電力用の半導体が実現し、結果直接交流電力が発生出来るようになり、現在に至ります。しかしこの30年でも、制御素子がGTOサイリスタからIGBTへと変化し、半導体の耐圧の関係で3レベルインバーターから、再び2レベルインバーターへと変わっていきました。それを制御する論理部も、これはコンピューターで、最適な制御が出来るようになっています。正に、珪素の塊です。

 それでは、次回をお楽しみに。