それでは、今回も引き続き、九州の写真をお届けします。
写真は、延岡駅貨物ホームに停まる、ED76 1020(写真)。20系客車や10000系コンテナ貨車を牽くための装備が追加された1000番代、恐らくP形ですが、同機は20系用連絡ジャンパ栓は廃された車両とされます。現在は必要ない装備となり、一般形0番代と混用されます。JR貨物門司機関区所属です。
「1」の表示がある1位側、台車はDT129Cです(写真)。ステップが組み込まれます。
ED76が九州でこれだけ多く使用されたのは、ED75とは異なりSGを搭載し、それで伸びた車体と増えた重量に対応し、中間台車が設けられたこと(写真)。形式名はTR103Dで、TR103Aを装備したED76初期形と異なり、基礎ブレーキの装備、軸重調整重量の範囲拡大となり、入線可能な線区が広くなっています。ED75はこれが無いので、SGが無いとはいえ軸重が重く、九州用300番代もありましたが、早期に引退しています。また、速度計もここに装備されます。
右に「2」の表記が見える2位側(写真)。台車はDT129Dで、反対側にステップが設けられています。
ED76としても最終期に製造された同機ですが、デビューから相当期間経ち、またEF81も日本海縦貫線から多数移籍しており、今後の動向が注目されます。しかし、最近検車したカマもあるとのことで、将来計画は不明です。JR九州では全廃となっており、頑張って欲しいとは思います。
それでは、次回をお楽しみに。