Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

トンネルの向こう側#2

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 それでは、今回も引き続き、九州からの写真をお届けします。

 写真は、19633、若松駅近くに保存されるキューロクです(写真)。国産初の大型SL、大正期を代表する貨物機です。戦時期に満州に多数出征し、そのまま中国の鉄道で使用、「中国鉄道博物館」にて展示されるものもあります。まさか北京で再会とは。

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 先輪からシリンダー、ダイヤモンドヘッドまで(写真)。車輪は全て欧風にスポーク車輪です。

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 シリンダーから、走り装置まで(写真)。これも第3動輪が主動輪、スポークのバランサーが大きいです。この、ロッドの停まっている位置が、どうも保存時の理想的な位置のようです。

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 テンダ(炭水車)の足回り(写真)。2軸でも、4軸ボギー車でも無い、3軸です。車体支持部分の一部が喪失していますが、分かるでしょうか。

 かつてここまで若松操車場であったことが分かりますが、若松駅からちょっと離れ、操車場の大きさが分かります。

 しかし、車体はボロボロで、補修が間に合うのか。ヘッドライトも喪失し、車体も錆びるまま、塗装補修もしないままこの状態となり、平成元年にこの位置に設置したそうですが、次の元号が迎えられるか、疑問です。補修より解体を選択する可能性が大きく、心配な状況です。何とかならないのでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。