それでは、今日も引き続き「鉄道博物館」ネタでお届けしたいと思います。
写真は、EF66 11です(写真)。特急エンブレムも塗色も、オリジナルに戻されています。
東海道~山陽筋で最急勾配は箱根で、丹那トンネル開通で解決、次いで瀬野八(瀬野~八本松、通称「セノハチ」)は補機をつけ、すると次は関ヶ原です。1,300t貨物列車が越えるのに必要な出力は3,500kwとされ、EF65F形重連では地上施設(電力施設)が不足するため、単機で必要出力を発揮する機関車が計画され、EF90 1、後のEF66 901が試作、以降量産されました。
JR貨物は引退したEF66 901を、広島車両所でEF90 1として準備し、同館収蔵の声を待っていましたが、痺れを切らして解体してしまい、よって同機が保存機です。同様に1号機、2号機も、広島で保存を待っています。
運転台(写真)。自動進段式に改められ、マスコンは川崎重工の旧社紋が陽刻されます。左手のブレーキは見えませんが、常識的に単弁と編成ブレーキの2段でしょう。
輪軸と駆動部分(写真)。EF66の特殊さが分かるでしょう。
JR貨物は発足後、東海道~山陽筋の輸送量を確保するため、EF66 100番代を新造、基本設計は同じですが、省令改正に対応した新型機でした。現在もまだ0番代の66は数両現役であり、特定機が運用に入ると、「お立ち台」には平日でもギャラリーが集まり、お祭り騒ぎとなります。私も行きたいのですが、仕事が、…。
それでは、次回をお楽しみに。