Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

揺り籠から#1

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 それでは、今回からはJR長野総合車輌センター(旧称「国鉄長野工場」)からお届けします。

 写真は、D51 486、長野工場で落成し、生涯を信越本線北陸本線で過ごし、長野で一生を終えたD51です(写真)。

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 その、キャブの見学ができました。

 機関士席(写真)。右上方から加減弁が伸びており、中央下に逆転機、その右手前にブレーキ、単弁だけ見えています。旋回窓が特徴です。

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 焚き口(写真)。火室が広いことから、両開きの焚き口で、足踏み式、一般的なものです。また、左右上方に水面計がそれぞれあり、ガラスは残り、流石工場内の保存です。

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 助士席(写真)。こちらも旋回窓です。機器は、機関士に比べ少ないです。

 大体D51であれば、基本的には同じ筈ですが、当然ロットの違い、製造所の違い、製作時期、準戦時形や戦時形で同じD51でもイタ車並みの個体差があり、それぞれが興味深いです。その辺を、注目して欲しいです。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#12

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 それでは、今回は神戸電鉄、最終回です。

 写真は5000系、左5013始め4連、右5001始め4連です(写真)。いずれも平成のVVVF車です。

 連結面に目をやると、スカートで隠れていますが、密着小型自連、3本のコック付きのエアホースで、非常運転時のブレーキエアの供給が可能となっています。ほぼ、共通仕様のようです。

 湊川から鈴蘭台までの急勾配対策から、粟生線末端区間の問題まで、いろいろと抱える神戸電鉄ですが、先ずは、乗車して、でしょうか。頑張って欲しいです。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#11

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 それでは、今回も引き続き、神戸電鉄イベントからお届けします。

 写真は、1076(写真)。神戸電鉄で一番多い塗色となっています。

 連結面に目をやると、下作用式の密着小型自連が中心にあり、右にはコック付きのエアホース3本が装備、スカートは無く、台車の排障器、ATS車上子が丸出しになっています。台車周りはともかく、通常は解結しない神戸電鉄の、緊急装備があります。

 やはり、湊川から鈴蘭台までは急勾配、救援運転の必要もあり、その辺は万全なのでしょう。誤りは許されません。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#10

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 それでは、今回も引き続き、神戸電鉄イベントからお届けします。

 写真は、1357(写真)。朱と灰のツートンです。連結面に目をやると、これも下作用式の密着小型自連、写真右下側にコック付きのエアホースが3本あります。スカートは無く、その下には分かりにくいですが排障器付きの台車、その前にATS車上子があります。

 神戸電鉄は基本的には編成の解結はしないので、これらの連結器は非常運転用と思われます。やはり鈴蘭台までは国内屈指の急勾配ですので、ブレーキ故障は致命的、列車緊急時の救援は重要です。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#9

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 それでは、今回も引き続き、神戸電鉄のイベントからお届けしたいと思います。

 写真は、1151(写真)。3連で、リバイバル塗色です。

 連結部分に注目すると、密着小型自連に、写真右側の3本のコック付きエアホース、車体にスカートは無く、台車の排障器、ATS車上子が、分かりにくいですが見えます。まあ、同じ鉄道会社ですから、この辺は大体同じになりますが。

 列車は、連結し7または8連で運転することを考えておらず、あくまで非常時の救援運転のためと思われ、そのために必要な装備をしているようです。六甲山脈を分け入り、「パーミル会」に入るほどの急勾配を毎日上下するわけですから、その辺の神経はかなり使っているようです。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#8

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 それでは、今回も引き続き、神戸電鉄イベントからお届けします。

 写真は、1152です(写真)。白と緑のツートンです。

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 その、台車(写真)。これも先回とほぼ同様ですが、国鉄形に比較すると、ボルスタアンカがあり、車体を支えるバネが一つで(国鉄は二つ)、ダンパーがバネの位置にあります。車軸のウイングバネは、これはそのままです。

 何処の鉄道会社も頭を悩ませるのが、台車でしょう。究極を目指しても、なかなか辿り着けない、そんなところでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#7

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 それでは、今回も引き続き神戸電鉄イベントからお届けします。

 イベントそのものの内容は他のブログに譲り、帰途に就いた私は、鈴蘭台車庫の出入口から駅方面を目指し、外周を歩きます。今回は、この左側のオレンジの電車、1360が主役です(写真)。

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 その、台車(写真)。軸箱支持はウイングバネペデスタル式、細めのボルスタアンカが特徴の、ボルスタ台車、後付けで車体を支えるバネにダンパーが着いています。恐らく川崎重工製、台車名は不明ですが、製造当時の標準的な台車であったのでしょう。国鉄形のようで、ちょっと違う。そんな感じのものです。

 台車は、乗り心地に直接影響する重要な部品ですが、未だ「究極の台車」は無く、各社が試行錯誤しています。悩ましい部品でしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#6

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 それでは、今回も引き続き神戸電鉄のイベントからお届けします。

 写真は、見津車庫の展示車両で、移動にも使用した、6001の連結部(写真)。連結器は同じく密着小型自連で、ホースは2本に見えます。スカートの向こうに、排障器が見えています。その上には、LEDヘッド・テールライトが装備されます。

 恐らく同形式は電機指令式のブレーキを使用しているでしょうから、エアホースが減っているのか。理由は不明です。詳しい方に話を聞きたい気がします。

 ただ、神戸電鉄6000系は、あまり数が増えないうちに6500系に移行してしまい、それは惜しいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#5

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 それでは、今回も引き続き、神戸電鉄のイベントからお届けします。

 写真は、5003の、連結部分(写真)。連結器は他と同じ密着小型自連、横のエアホースはコック付きで3本です。

 ブレーキ故障時には、確かMR、BP、SAPの3本のエアホースを繋ぎ、救援運転をすると聞いています。3本全部ダメなら自走不可能で、正に「救援」です。急勾配故に、ブレーキ故障は命取り、絶対譲れない一線なのでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

鵯越#4

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 それでは、今回も引き続き、神戸電鉄イベントからお届けします。

 写真はアルミ車体の3005、その連結器部(写真)。密着小型自連、横にはコック付きのエアホース3本のみで、電連、ジャンパ栓はありません。その奥には台車の排障器、その後にはATS車上子が見えています。

 やはり、編成同士は緊急時以外連結しない考え方なのでしょう。だからエアホースが3本、ブレーキ故障を念頭に装備しているのでしょう。自走不能な編成には、3本のエアホースでブレーキ力を維持、そして後押しということでしょう。それは、合理的です。

 それでは、次回をお楽しみに。