Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

業務用#5

f:id:seichiro0:20171026205304j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。

 写真は、西武2000系クモハ2407の、主制御器(写真)。マスコンからの指示を受け、電動カム軸が回転し、カムが接点を接続切断し、モーターを制御する装置です。

 抵抗制御車も、最終形ではトランジスタ接点の電子制御となり、代表的なのは近鉄アーバンライナー国鉄103系地下鉄乗り入れ車などですが、程なく電機子チョッパ界磁チョッパ界磁添加励磁制御の、いわゆる「省エネ制御」が主流となり、廃れました。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#4

f:id:seichiro0:20171025194928j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武武蔵丘のイベントからお届けします。

 今回の写真は、西武2000系クモハ2407の屋根の、ヒューズ箱(写真)。元ヒューズMFと高補ヒューズBFが入っています。

 かつて家庭電力で見られたレンチ形のヒューズは、既にブレーカーに取って代わられていますが、車用のカプセル型やパーツ形のヒューズは見たことがある人は多いと思います。しかし、多分この中はレンチ形の親玉が入っているのでは、と想像しますが、イベントで開けたため隙間から水が入り、絶縁が悪くなってしまったでは、営業に支障するので、多分開けることはしないでしょう。ただ、興味はあります。正解を見せる勇気ある鉄道会社は、あるでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#3

f:id:seichiro0:20171024221333j:plain

 それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けします。

 写真は、西武2000系クモハ2407の、断流器(写真)。横の解説にあるとおり、異常電流が流れたときに、自動的に瞬時に電流を止め回路を保護する器具です。ヒューズは切れると新品に交換しなければなりませんが、これはその必要は無いようです。

 主回路が駄目になることを思えば、こういう安全装置で保護出来れば安心です。安全のために必要な部品です。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#2

f:id:seichiro0:20171023174258j:plain

 それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けします。

 西武2000系、クモハ2407の床下が展示され、いろいろな構造物が見えています。写真は、”MS”(メインスイッチ)箱です(写真)。主回路のスイッチ、及びバイパス、高補スイッチと思われます。ブレーカーにはなっていない、刀形のスイッチです。

 非常時にはこのスイッチを動作し、主回路を断流したり、予備回路に電流を流したりすることができます。非常時用のスイッチですが、電車の応急措置を運転士や車掌は教わっており、その際に操作するスイッチです。ただ、あまり役立つことがない方が良いことは確かです。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#1

f:id:seichiro0:20171022194800j:plain

 それでは、今日からは西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。

 写真は、地下鉄有楽町線副都心線乗り入れ用車両6000系、6106の、非常脱出用梯子(写真)。営団6000系に始まる左右非対称スタイルの継承者です。

 しかし、東京メトロでは6000系は風前の灯火、同スタイルの7000系、8000系も勢力を減らし、今正に無くなりつつある車両ではあります。

f:id:seichiro0:20171022194835j:plain

 内側からの眺め(写真)。荷物があり通れない人は、横の仮設階段を通ることも出来ます。

 地下鉄道用の基準、A-A基準は現在有効か疑問ですが、正面脱出口は単線トンネルでは唯一の通り道、実は重要な装置です。そのため、小田急MSEのようなスタイルも生じるのでした。

 それでは、次回をお楽しみに。

伝承#3

f:id:seichiro0:20171019214051j:plain

 それでは、今回も引き続き、京急ファインテック久里浜事業所からお届けしたいと思います。

 写真は、「台車トラバーサ」です(写真)。ジャッキの前後にあり、仮台車の搬入及び台車の移動に使用される機械です。台車をワイヤーで牽き自動的に載せ、台車工場へと運搬します。

f:id:seichiro0:20171019214109j:plain

 反対側の「台車トラバーサ」(写真)。効率的に台車を台車工場に運搬します。

 同所の特徴的な機械として、注目される設備です。ピット式より簡単で、クレーンも必要なく、前後に置く手間はありますが、考えられた機械です。

 それでは、次回をお楽しみに。

伝承#2

f:id:seichiro0:20171018201744j:plain

 それでは、今回は引き続き京急ファインテック久里浜事業所からお届けしたいと思います。

 写真は、京急51の台車(写真)。これも大正期の電車で、イコライザー台車、しかし先回の1と比べ車輪が剥き出しになっています。

 京急の保存車両としては、関水金属(カトー)の本社前の車両が有名です。しかしこれを引き取るのは不可能なので、川口市にあった(少々傷みがある)760を引き取り、整備する計画とのこと。来年には並んでいると思われ、3両目の展示に期待されます。

 それでは、次回をお楽しみに。

伝承#1

f:id:seichiro0:20171017201417j:plain

 それでは、今回からは、京急ファインテック久里浜事業所からお届けします。

 写真は、京急1の台車(写真)。大正期の電車、典型的なイコライザー台車です。

 当時の多くの電車が使用した台車ですが、鉄道会社により細かい差異があり、興味をそそります。乗り心地に直接影響する部分でもあり、長年研究しても究極のものが出来ない、難しい部品です。

 それでは、次回をお楽しみに。

輸送の中枢#6

f:id:seichiro0:20171016211318j:plain

 それでは、今回は、JR大宮最終回、鉄道博物館の収蔵車両からお届けします。

 写真は、キハ41307です(写真)。初期の気動車、機関はディーゼルエンジンになっています。

f:id:seichiro0:20171016211339j:plain

 車内(写真)。2ドア、セミクロスシートで、多くが木材で出来ている半鋼製です。

f:id:seichiro0:20171016211357j:plain

 運転台(写真)。変速機は機械式、クラッチを踏んで切り替える方式です。そのため、特殊な技術が必要でした。

 電車同様に、気動車もまだまだ長編成には向かない、と考えられていた時代の車両です。今の気動車のような状態を、誰が想像したでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

輸送の中枢#5

f:id:seichiro0:20171015205339j:plain

 それでは、今回も引き続き、JR大宮、「鉄道博物館」からお届けします。

 鉄道博物館の中でも重要な所蔵品の1つに、マイテ39 11があります(写真)。戦前に製造された1等展望車です。

 下関行き特急「富士」の末尾を飾る設定で保存されています。

f:id:seichiro0:20171015205508j:plain

 同日は、人数限定で内部見学が可能でした。靴を脱ぎ、入ります。

 展望室を、外から眺めます(写真)。桃山風の車両で、工場専属の宮大工が製造、補修したとのことです。

f:id:seichiro0:20171015205707j:plain

 客室からの後方の眺め(写真)。こんな眺めを列車で見られたのは、日本でもごく少数です。

 戦後初の特急「へいわ」運転時に抜擢されたうちの1両ですが、荒廃が酷く2両分の資材をニコイチして復元したものです。現存では、既に唯一となっています。

 戦前の技術レベルを示す1両、永く残って欲しいですね。

 それでは、次回をお楽しみに。