Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

土竜#5

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 それでは、今回も引き続き、三国峠関連でお届けします。

 水上駅北方、旧水上機関区跡地には、D51 745が静態保存されます(写真)。元は上越新幹線上毛高原駅前にあったものを、移設したものです。

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 シリンダー周り(写真)。逆転機に連なる、ワルシャート式蒸気機関車の作用部が大体写っています。

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 一部重なりますが、ダイヤモンドヘッドから主連棒、主動輪の第3動輪から各動輪を繋ぐ連結棒が見えています(写真)。D51の走行装置です。動輪もヨーロッパ風のスポーク動輪では無く、アメリカ風のボックス形動輪、第3動輪のバランサーが大きいのも気付きます。

 見た目は綺麗ですが、498号機と異なり生気を感じないのは、やはり永く静態保存され、ペンキで美しさを維持しているからでしょう。動態化されたSLの多くは、潤滑油で潤滑部を維持していたらしく、ましてペンキでペイントロック、などということは無いでしょう。ペンキを剥がすだけではありますが、数が多ければそれだけで断念、ということになります。しかも以前はかなり酷かったらしく、再塗装も募金を募るほど大変だったようです。

 それでは、次回をお楽しみに。