Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

過去、現在、未来#17

f:id:seichiro0:20180822202721j:plain

 それでは、今回は、西武鉄道横瀬のイベント、最終回です。

 写真は、40000系のT台車、新日鐵住金SS185Tです(写真)。ヨーダンパの無いボルスタレス台車、軸箱支持はモノリンク式です。JRの初期のボルスタレス台車のようです。

 アンチローリングはあり、バネ下重量軽減はバッチリですが、昔を思うと、こんなに軽量で車両が載せられるというのは、信じられないでしょう。重厚な台車が安全とは決まっていませんが、ボルスタ付きに拘る鉄道会社もあり、それはその鉄道会社の思想がモロに現れる場所です。

 今年は横瀬の時期に南入曽がイベントをするそうで、そのため開催はありません。次回は、いつでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#16

f:id:seichiro0:20180821204458j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真は、池袋、元町・中華街西武秩父方先頭、40102の、前部側面です(写真)。ここだけ、他の部分と異なっています。

f:id:seichiro0:20180821204518j:plain

 その位置には、車椅子スペースがあり、車椅子を固定することも出来ます(写真)。横の簡易座席は、同乗者等が使用するのでしょう。

f:id:seichiro0:20180821204534j:plain

 それ以外の部分、一般客室の様子(写真)。回転クロスシートになっています。

f:id:seichiro0:20180821204550j:plain

 この座席は、モード変更をすると、ロングシートになり、近鉄の”L/Cカー”と同様の構造であることが分かります(写真)。座席下部の構造も同じ、特許ものでしょう。

 この40000系は、主に”S-トレイン”、”拝島ライナー”に使用され、特急ではありませんが、主に有料着席サービスの列車に使用されています。ただ、それらは夕方が中心であり、朝は無いのでしょう。しかし、いちばん着席サービスを使いたいのは、やはり朝では無いでしょうか。意見は割れそうですが。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#15

f:id:seichiro0:20180820215007j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真は、西武鉄道最新系列、40000系、40102始め10連です(写真)。副都心線通過対策で、正面にドアがあり、トンネル内で前後に脱出が可能です。LED方向幕には、”Sトレイン”元町・中華街が表示されます。

f:id:seichiro0:20180820215044j:plain

 残念ながら、40102の運転台は見学出来ませんでしたが、反対の40002は、見学出来ました(写真)。ワンハンドルマスコンに、正面及び側面に計器及び液晶モニターがあり、多くの情報を瞬時に確認することが出来ます。

f:id:seichiro0:20180820215101j:plain

 そして、助士席です(写真)。大半が通路となり、2人乗務時は立ち席です。

 なお、西武池袋線は飯能で進む向きが変わるので、こちら側が元町・中華街方面先頭となります。

 すると、車内構造に興味が出てきますが、それは、次回以降にて。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#14

f:id:seichiro0:20180819201517j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真は、505、351系とされます(写真)。101系より前の、西武の電車です。片開き3ドアがクラシカルですが、湘南顔の洗練された顔つきは、以降も踏襲されます。

f:id:seichiro0:20180819201537j:plain

 その、台車です(写真)。TR22、DT11の系列、クラシカルなイコライザー台車です。足回りは、戦前形電車の再利用みたいです。

 同形は大井川鐵道に移籍したものもありますが、こちらも引退、稼働状態にあるものはありません。しかし、歴史的な1両であるとは思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#13

f:id:seichiro0:20180816195847j:plain

 それでは、今回も引き続き西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真は、昨日の3011の相方、3012、「メーテル」です(写真)。この中も見学しました。

f:id:seichiro0:20180816195906j:plain

 運転室の、助士席(写真)。既に座席は無く、助士が付くときは立っていました。

f:id:seichiro0:20180816195923j:plain

 運転台(写真)。当然昨日の3011と同形ですから同じですが、左手の日立製マスコンの、逆回転側の勾配抑速ブレーキは、しっかり写っています。

 まだ今走っていても違和感はありませんが、抵抗制御車であり、ドアも4ドアでは無く3ドアでラッシュ時にも問題があり、結果西武では引退となったようです。3ドアの長編成は、今では逢えないようです。新101系も、本線からは消え、風前の灯火です。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#12

f:id:seichiro0:20180815210958j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真は10連の3ドア車、3000系、3011「車掌さん」です(写真)。

 車内が見学出来るので、中に入ります。

f:id:seichiro0:20180815211012j:plain

 運転台(写真)。右手のブレーキハンドルは外されています。左手のマスコンは、逆回しすると勾配抑速ブレーキとなり、秩父線の山岳ルートに対応しています。

f:id:seichiro0:20180815211023j:plain

 運転台後には、「銀河鉄道999」作者松本零士氏のサインがあります(写真)。透明フィルムにサインされ、それが貼られています。

 同車の引退に伴い、「999号」は20000系に代わりました。あちらにも同様のサインがあるのでしょう。

 まだそれほど古いとは思いませんが、3ドア、抵抗制御なのが災いしたのでしょう、引退しました。時代の趨勢は決まっています。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#11

f:id:seichiro0:20180814220123j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真は、E31の、連結器周り(写真)。E854と比べるとおとなしいですが、ホースは3本、柴田式並形自動連結器に、重連総括用のジャンパ栓も用意されます。

 飯能を通らない東飯能の短絡線は実現せず、「方転は無い」ということでこうなったのでしょう、両渡りにはなっていません。それが、すっきりしている理由です。しかし実演では3重連も行われ、理論上は全4両で4重連でも総括制御が可能だったのでしょう。

 末期には新車の甲種輸送のみで出番が少なく、今は3両が大井川鐵道に移籍、新天地での活躍が期待されます。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#10

f:id:seichiro0:20180813201102j:plain

 それでは、今回も引き続き西武鉄道横瀬のイベントからお届けしたいと思います。

 写真は、西武鉄道の電機の最後を飾る新製機関車、E31形E31の、台車(写真)。これは再利用品とのこと、国鉄旧性能電車80系の動台車、DT20Aを再利用したものとのことです。

 電車用とのことで、床面が低い関係で短足に見えるところ、その上部が黒くなっており、そう見せない工夫が施されているとのこと。納得です。

 JR貨物のような貨物専業では無いので、新製電機に再利用品が使われる、それが現実なのでしょう。まあ、モハ80もモーターの出力は機関車並みだったのでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#9

f:id:seichiro0:20180812190728j:plain

 それでは、今回も引き続き西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真はかつて一世を風靡した101系、1224の台車(写真)。住友金属(現「新日鐵住金)FS072です。ボルスタ台車、これも各社で見られる台車です。

 今でこそ日立製もありますが、昔は所沢で自社製造していた西武鉄道。流石に台車は造らなかったようです。

 それでは、次回をお楽しみに。

過去、現在、未来#8

f:id:seichiro0:20180811201241j:plain

 それでは、今回も引き続き、西武鉄道横瀬のイベントからお届けします。

 写真は昨年突如引退となった9000系、9006です(写真)。4ドア10連で、引退の理由が分かりませんでしたが、ラッピング車も多数、抵抗制御車の最期の装飾という考え方も出来ます。

 車内見学が可能でしたので、中に入ります。

f:id:seichiro0:20180811201253j:plain

 助士席(写真)。1人乗務が常識の時代の車両ですので、座席等はありません。

f:id:seichiro0:20180811201305j:plain

 運転士席(写真)。古さはあまり感じませんが、そうでしょう、昨夏まで現役だったのです。最新ではありませんが、もっと古い車両はいくらでもあります。

 同車は、首都圏の私鉄における、抵抗制御車の運命を暗示しています。やはり、VVVFの時代なのでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。