Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

歴史的な一両#3

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 それでは、今回は、保存二軸無蓋車の、最終回となりました。

 写真は、ト20000形ト27409の、連結器周り(写真)。上作用式の、柴田式自動連結器に、エアホースが見えています。

 自前でヘルメットを用意すれば、床下に入ることも許され、エアブレーキのシリンダーからブレーキ関連の構造を見ることが出来ましたが、写真は何か分からない写真となったため、ボツです。残念。

 それでは、次回をお楽しみに。

歴史的な一両#2

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 それでは今回も、先回に引き続きト27409を取り上げたいと思います。

 写真は、二軸貨車である同車の、車軸(写真)。板バネで軸箱を支持、間を動く、軸バネペデスタル式なのが分かります。

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 反対側の、ヤードでの足踏み式ブレーキのある側の車軸(写真)。こちらも同様ですが、ブレーキ分構造が複雑になっています。

 何でもない無蓋車のようですが、よく見ると、製造当時の技術レベルが分かる気がします。

 それでは、次回をお楽しみに。

歴史的な一両#1

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 それでは、今回からは、無蓋車について掲載していきたいと思います。

 写真は、ト27409です(写真)。形式的にはト20000形、現存はこの1両のみのようです。後に大井川鐵道にて使用され、そこで廃車、解体のところを、貴重な1両として譲受し、新疋田駅近くの住宅団地内にて保存されます。

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 側板を開けたところ(写真)。側板は金属製です。

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 荷台(写真)。骨格は金属ですが、床板は木材で、半鋼製です。

 このような貨車は早期に処分され、現存は珍しいです。そのため、もう少し掘り下げて見ていきたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

機能喪失

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 それでは、今回は、小松市の保存車両を見ていきたいと思います。

 写真は、クハ489 501です(写真)。引退後永く金沢総合車両所松任本所にて保存されていましたが、現在は横軽対応装置を取り外し、0番代やクハ481と同じ姿となっています。

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 足回り(写真)。TR69系列ですが、細かいバージョンは手元では分かりません。ボルスタ(揺れ枕梁)のある台車で、軸箱支持は国鉄伝統のウイングバネ式です。

 しかし、保存後こう改装するのであれば、なにもこの車輌でなくても、大量に解体したクハ481で十分に事足りたのではと思います。横軽装備も失われ、正直、賛成出来ません。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#13

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 それでは、今回は、JR西日本金沢総合車両所松任本所最終回です。

 写真は、EF81 43の中間台車、DT139です(写真)。先頭のDT138とほぼ同じですが、カーブでズレることから、横方向に移動可能になっています。

 松任は、客車と貨車のイメージは無く、SLも来ませんが、電車、気動車電気機関車ディーゼル機関車の整備を行う総合工場です。何でもござれですが、将来北陸新幹線が全通したとき、周辺が全部第三セクターとなったとき、どうなるのか。興味があります。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#12

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 それでは、今回も引き続きJR西日本金沢総合車両所本所のイベントからお届けします。

 写真は、EF81 43の、先頭側の台車、DT138(写真)。台車下側を梁が通り、その上に車体がバネを介し載っています。EF81は、EF65とほぼ同構造ですので、これも同じでしょう。

 駆動方式もいろいろ苦労して学んでいますが、スイスのように精密に合わせる国ならともかく、日本の数でそれをやるのは大変なので、結局国鉄機関車では吊り掛け式が主流でした。一番簡単な方式でした。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#11

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 それでは、今回も引き続き金沢総合車両所松任本所のイベントからお届けします。

 写真は、MT54(写真)。言わずと知れた、国鉄時代の電車用標準型主電動機、出力は120kwで、中勾配区間をMT比1:1で登ることが出来る性能があります。北陸でも、415系(113系改造車)、473~457系、485・489系他、国鉄形電車は基本これです。国鉄末期まで抵抗制御を卒業出来なかったのでした。

 直流直巻電動機120kwは、交流誘導電動機220kwとほぼ同サイズ、出力当たりの重量(パワーウェイトレシオ)が如何に低かったかを物語ります。それだけ。技術は進展しました。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#10

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 それでは、今回も引き続きJR西日本金沢総合車両所松任本所のイベントからお届けします。

 写真(左)は、主電動機WMT102Cです(写真)。223系で使用されるWMT102Bの改良型、521系で使用されます。交流誘導電動機です。

 521系や125系も、広義の223系の一族で、交直切替はありますが、足回りは共通化され、保守も楽になったものと思われます。基本、メンテナンスフリーですし。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#9

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 それでは、今回も引き続き金沢総合車両所松任本所のイベントからお届けします。

 今回は、主電動機、WMT103(写真)。681系量産車の主電動機、220kwのかご形三相交流誘導電動機です。この主電動機で、MT比1:2で最高160km/hで走る性能を持ちます。

 誘導電動機は制御は難しいですが、VVVFインバーターで制御、モーターを小型軽量で高出力にすることができます。そうすることでバネ下重量の軽減にもなり、車両の性能向上にも資するものです。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#8

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 それでは、今回も引き続き、金沢総合車両所本所イベントからお届けします。

 写真は、主電動機MT52です(写真)。国鉄電気機関車標準型電動機とするため開発されたモーターで、EF64及び65、ED75及び76、EF81に使用されました。北陸では、EF81がそれに該当します。

 EF81も、直流ではEF65とほぼ同じ性能で、交流では少々力が落ちるとされます。整流器もシリコン整流器で、交流独特の位相制御は失われましたが、交直両用になる、というメリットはありました。

 それでは、次回をお楽しみに。