Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

総合工場#7

f:id:seichiro0:20180216201952j:plain

 それでは、今回も引き続き、JR西日本金沢総合車両所松任本所のイベントからお届けします。

 写真の部品は、逆転機(写真)。気動車の、エンジンの一方向きの回転をトランスミッションで調速したあと、前進あるいは後進に切り替える装置で、動台車にあります。この逆転機はキハ58系のもので、キハ28なら1つ、キハ58なら2つ使用されるものです。

 流石SLから最新系列まで整備する総合工場ならではの展示です。観客が、今まで以上に興味を持ってくれると良いのですが。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#6

f:id:seichiro0:20180215200344j:plain

 それでは、今回も引き続きJR西日本金沢総合車両所本所イベントからお届けします。

 写真の部品は、「歯車装置」、モーターの回転を輪軸に伝える機械です(写真)。モーターの性能のバラつきは、モーターと歯車の間の「撓み軸継手」によって調整されます。それ以前は、吊り掛けで調整していました。

 鉄道部品の構造は、カットモデルにでもしないと、分かりにくい、難しい部分です。今後とも技術を理解出来る一助になるよう、工夫して欲しいものです。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#5

f:id:seichiro0:20180214195606j:plain

 それでは、今回も引き続き、JR西日本金沢総合車両所本所(松任)のイベントからお届けします。

 写真は、トワイライト色の、EF81 43(写真)。「トワイライトエクスプレス」専用機のうちの1輌、専用塗色を纏っています。

 この日は、記念撮影用に、ヘッドマークを装備し展示されました。

f:id:seichiro0:20180214195619j:plain

 連結器周り(写真)。一般形のEF81よりジャンパ栓が増えているのと、連結器に緩衝器が装備され、その分連結器部分が大きくなっているのが違いです。

 「トワイライトエクスプレス 瑞風」もデビュー、「特別なトワイライトエクスプレス」も走りません。専用機もお役御免で、引退を待っている状態です。時代です。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#4

f:id:seichiro0:20180213221607j:plain

 それでは、今回も引き続き、金沢総合車両所本所(松任)からお届けします。

 写真は、除雪気動車、キヤ143-9の動台車(写真)。WDT68と書かれます。国鉄時代からの伝統であるウイングバネによる軸箱支持、台車としてはボルスタレス台車です。運転台側には、スノープラウも装備されます。

 JR東日本のENR-1000のように、除雪機械で全部する方式もありますが、機関車では無く気動車であれば、運転士の免許の問題も少なくなります。一つの結論でしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#3

f:id:seichiro0:20180212202741j:plain

 それでは、今回も引き続き、金沢総合車両所本所イベントからお届けします。

 写真は、ラッセル除雪気動車、キヤ143-9です(写真)。除雪機関車に代え導入されつつある車両で、区分は機関車でも、機械でも無く、気動車です。

 写真の状態は、複線除雪の時の除雪翼の位置です。

f:id:seichiro0:20180212202754j:plain

 その反対側は、こんな感じです(写真)。この羽根の位置は、組み替えが可能と思われます。

 新形式の車両を導入すると、新たな運転免許が必要となります。そのため、気動車の免許で動かせる車両であれば新たな免許は要らず、訓練も楽になります。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#2

f:id:seichiro0:20180211233944j:plain

 それでは、今回も引き続き、金沢総合車両所本所からお届けします。

 写真は、同工場のトラバーサ(写真)。屋根付きのもの、車両を平行移動させます。動力は、電気式です。

 整備工場を矩形にするためには必要な設備、敷地の有効利用にも役立ちます。鉄道工場には欠かせないものです。

 それでは、次回をお楽しみに。

総合工場#1

f:id:seichiro0:20180208201453j:plain

 それでは、今回からはJR西日本金沢総合車両所本所(旧称「松任工場」)のイベントからお届けします。

 写真は、DE15 1541の、3軸台車(写真)。長いボンネット側の台車、C台車では無く、AAA台車であり、それぞれ独立しています。

 後には、DE15のラッセルヘッドが写っていますが、これは今後縮小となり、順次置き換えられる運命にあります。また、この3軸台車の保守は、複雑な構造もあり、困難らしいです。DE10同形を使う所には、必ず発生する問題です。

 それでは、次回をお楽しみに。

歴史と伝統#8

f:id:seichiro0:20180207195401j:plain

 それでは、今回も引き続きJR東日本東京車両センターのイベントからお届けします。

 写真は、山手線から総武・中央緩行線に改造が進むE231系500番代、クハE230-520の台車枠です(写真)。分解すると、この姿になります。

 台車も、台車枠だけだと、この姿になります。軽量化が進みますが、いろいろな意見がありそうです。

 それでは、次回をお楽しみに。

歴史と伝統#7

f:id:seichiro0:20180206202612j:plain

 それでは、今回も引き続きJR東日本東京総合車両センターのイベントからお届けします。

 写真は、リフティングに使用された、クハE233-2017の台車(写真)。T台車、軸はり式で、ヨーダンパの無いボルスタレス台車です。

 JR東日本の新しい電車は、おおよそこんな感じです。台車組立実演でも、軸はり式の組立で、首都圏のJRでは主流となっていることが分かります。バネ下重量を減らすのには効果的ですが、一部の私鉄ではボルスタ式が復活しつつあり、一線を画します。

 それでは、次回をお楽しみに。

歴史と伝統#6

f:id:seichiro0:20180205202327j:plain

 それでは、今回も引き続き、JR東日本東京総合車両センターからお届けしたいと思います。

 写真は、ユニットブレーキのカットモデルです(写真)。車輪の踏面に制輪子を押しつけるブレーキ、則ち「踏面ブレーキ」です。量産化による価格低減も視野に入っているのでしょう。

 一般には踏面+ディスク、というブレーキ装備が多いですが、ここにはディスクブレーキはありません。

f:id:seichiro0:20180205202340j:plain

 その、分解した姿(写真)。圧縮空気の入るシリンダーに動作部、踏面ブレーキ制輪子と分けることができます。

 こういったコスト低減は、209系、E217系以降は、徹底しています。E231系以降は通勤形と中距離形も同一系列ですし。本当に、「コスト半分、寿命半分」です。

 それでは、次回をお楽しみに。