Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

業務用#13

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 それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。

 写真は、現代の電車の心臓部、6106のVVVFインバータです(写真)。直流から三相交流を発生させ、交流モーターを制御する装置です。因みに”VVVF”は和製英語で、可変電圧可変周波数という意味です。

 初期には、受電した電力で電動発電機を回し、三相交流を発生させる仕組みでしたが、当然ロスが多かったために長年実用化されませんでした。しかし半導体技術の発展に伴い、熊本市交通局を皮切りに日本でも実用化され、平成に変わる頃に多用されるようになり、現在日本で製造する電車のほとんどがそうなっています。ただ、半導体であるため、トラブルが起きたときには修理不能となるため、多くの諸外国は抵抗制御車を欲しているようです。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#12

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 それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。

 写真は、断流器、昨日の断路器が手動で切断するものに対し、これは、自動的に異常電流時に回路を停止する部品です。見てのとおりですが、半導体が多用されています。

 こうして見ていると、安全装置が何重にもあり、全部壊れることが無いようになっており、その結果としての事故も防げるようになっています。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#11

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 それでは、今回も引き続き、西武鉄道武蔵丘のイベントからです。

 写真は、6106の、主断路器(写真)。これも、異常時に手動で回路を切るスイッチで、主回路と高圧補助回路の2つのスイッチになっています。

 回路の保護、及び故障時の回路切り離しは、手動で行い、これも手順のマニュアルがあります。これも役立たない方が良いですが、もしもの時のために必要な装置ではあります。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#10

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 それでは、今回も引き続き、西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。

 写真は、ブレーキ制御装置です(写真)。運転席のブレーキ操作に従い制御する装置です。

 現在の電車は、編成が長くなった関係で、電気指令式のブレーキが主流です。そのため、ブレーキ弁の電気指令で瞬時に装置が動作し、編成の先端から最末尾まで同時にブレーキをかけることができます。さらに、制輪子の摩耗の適正化、及び回生ブレーキの効率向上のため、T車遅れ込め制御を行うのが、現在の主流です。電車を制御する技術は、緻密です。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#9

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 それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。

 写真は、「保安ブレーキ」、通常ブレーキ故障時のブレーキで、駐車ブレーキにも使用される装置です(写真)。目的は横に書かれているとおりです。

 ブレーキの故障は、あってはいけないことですが、絶対無いとも言えない以上、必要なものです。万全を期し、装備されています。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#8

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 それでは、今回も引き続き、西武武蔵丘のイベントからお届けします。

 2407に引き続き、6106に移っていきます。写真は、6106の圧力制御弁(写真)。恐らく高速時ブレーキ増圧の逆で、速度低下時に車輪ロック防止のため、減圧する弁でしょう。

 こういった技術があるので、日本の鉄道は高速化を実現したのです。理由を説明すると長いですが、一つ一つが理由のあるものです。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#7

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 それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けします。

 写真の中心は、「断路器」です(写真)。主に雷等の異常電圧から、回路を守るための機械です。その先には主回路ヒューズが繋がり、右の円筒は避雷針です。雷対策だということが分かると思います。

 異常電圧が通れば、主回路は駄目になり、最悪「修理不能で廃車」となりかねません。それを防ぐ、何重もの保護装置があります。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#6

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 それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。

 写真は、クモハ2407の、ベンチレーター(写真)。寒冷地形の押し込み形では無く、グローブ形です。積雪の無い暖かい地域用のベンチレーターで、昔の電車にはよく用いられていましたが、最近は寒冷地と出入りする車両が多く、ほぼ絶滅状態のものです。よく、生き残っていました。

 希少価値はありますが、間もなく無くなってしまうであろう事は分かっているので、記録は残しておいた方が良いと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#5

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 それでは、今回も引き続き、西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。

 写真は、西武2000系クモハ2407の、主制御器(写真)。マスコンからの指示を受け、電動カム軸が回転し、カムが接点を接続切断し、モーターを制御する装置です。

 抵抗制御車も、最終形ではトランジスタ接点の電子制御となり、代表的なのは近鉄アーバンライナー国鉄103系地下鉄乗り入れ車などですが、程なく電機子チョッパ界磁チョッパ界磁添加励磁制御の、いわゆる「省エネ制御」が主流となり、廃れました。

 それでは、次回をお楽しみに。

業務用#4

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 それでは、今回も引き続き、西武武蔵丘のイベントからお届けします。

 今回の写真は、西武2000系クモハ2407の屋根の、ヒューズ箱(写真)。元ヒューズMFと高補ヒューズBFが入っています。

 かつて家庭電力で見られたレンチ形のヒューズは、既にブレーカーに取って代わられていますが、車用のカプセル型やパーツ形のヒューズは見たことがある人は多いと思います。しかし、多分この中はレンチ形の親玉が入っているのでは、と想像しますが、イベントで開けたため隙間から水が入り、絶縁が悪くなってしまったでは、営業に支障するので、多分開けることはしないでしょう。ただ、興味はあります。正解を見せる勇気ある鉄道会社は、あるでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。