Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

大外回り#3

f:id:seichiro0:20170425201632j:plain

 それでは今回は、名鉄三河線、海線の廃線跡を辿る旅の、最終回です。

 旧一色町内は、廃線跡が道路と少し離れた場所を通るため、よく分かりません。そのまま、旧吉良町に来てしまいました。

 写真は吉良吉田駅、蒲郡線として残る旧三河線が、西尾線と合流する場所です(写真)。合流が分かる、二又の駅です。

f:id:seichiro0:20170425201643j:plain

 旧来の蒲郡線三河線)1,2番ホーム(写真)。営業当時から右側1番線は使用頻度が低かったですが、現在は全く使われなくなり、新安城・西尾方面の3番線との間に中間改札を設け、2番線に蒲郡行きワンマン電車が停まります。

f:id:seichiro0:20170425201654j:plain

 振り返ると、1番線側には架線柱が立ち車止め、2番線側は暫く線路と架線が続いています(写真)。

f:id:seichiro0:20170425201706j:plain

 その先は、1番線側への渡り線跡があり、もう少し続いています。

f:id:seichiro0:20170425201718j:plain

 広い道の踏切跡からの眺め(写真)。一つ前の踏切跡で線路は途切れ、架線もその少し先の架線柱で終わっています。

f:id:seichiro0:20170425201733j:plain

 手前に戻って撮影(写真)。2番線側の本線も車止めで途切れ、1番線側は線路の間に樹木が生え、使用されなくなり時間が経っていることを教えます。

 入換及び停泊のための施設として、一部廃線跡が残りますが、既に遊休施設化しており、今後この場所が再開発される可能性も大きいです。駅前の一等地ですし。

 知立から碧南までは15分おき、碧南から吉良吉田までは1時間おき、吉良吉田から蒲郡までは30分おき、正直鉄道の頻度としては運転が少なく、結果電化が廃止され内燃車に置き換えられ、現在はバスとなっています。典型的な鉄道の退行ですが、それは「利用しない」ということで自ら招いた結果でもあります。

 吉良吉田~蒲郡間も、鉄道の存続そのものに疑問が生じるような利用で、私は事ある毎に利用するよう心がけていますが、今後が心配されます。存廃は、利用の結果です。

 それでは、次回をお楽しみに。