それでは、今日は、通称「筑後川昇開橋」、正式名称「国鉄佐賀線(廃止)筑後川橋梁」をお届けします。
大分発長崎行きの急行は、大分から久大本線を通り久留米、そこから鹿児島本線を瀬高まで行き、瀬高から佐賀線、佐賀から長崎本線に合流、終点を目指しました。その、瀬高と佐賀をショートカットする路線が佐賀線、その筑後川を渡るルートです。路線は廃止となりましたが、技術的価値のある同橋梁は遊歩道として残され、可動部分も現在に至るまで現役です。
高さの低い桁橋が中心ですが、全部がそうでは河川の水運が出来なくなるので、一部に船を通せる部分、則ち昇開橋が組み込まれ、舟運に配慮されています。
昇開橋は通常時、桁を上げて船が通れるようになっていますが、一定時間には桁を下げ、横断可能となっています。
夜の昇開橋(写真)。LED照明で、美しくライトアップされ、時間によりこの色も変化しますが、あまり遅い時間に行くのはお薦めしません。
昇開橋可動桁の上昇の動画です。下降の動画もあれば良かったのですが、1時間に各1回、時間的都合で断念しました。今年こそは腰を据えて撮るつもりでしたが、熊本地震で動作が中止されており、残念でした。
路線廃止で用途を失った同橋梁ですが、技術的価値があるため保存されています。今後可動部分も復元し、永く残って欲しいですね。
それでは、次回をお楽しみに。