Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

揺り籠から#4

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターのイベントからお届けします。

 写真は、マニ50 2186、通称「ゆうマニ」です(写真)。485系ジョイフルトレイン「リゾートエクスプレスゆう」の、非電化区間における電源車で、ディーゼル発電機を搭載し、電車共々ディーゼル機関車に牽かれる車両です。水スイ、JR東日本水戸支社水郡線営業所所属の車両でした。

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 その、手前側の台車(写真)。旧式客車から振り替えられた台車では無く、新製のものです。軸箱支持は軸バネペデスタル式、ボルスタ台車よりも前の形です。

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 奥側の台車(写真)。これも同構造、旧式客車の振替ではありません。

 荷物列車、鉄道小荷物が廃止となり、大量に余剰となったマニ50、一部にはカニ24の不足分を補ったりしたものもありますが、多数は用途が無く保留車となり、無念の最期を遂げた車両も多かったようです。

 転用先があっただけでも運が良かったのですが、この年に長野に来ていたのは、「リゾートエクスプレスゆう」が引退したからで、同車も運命を共にするはずでした。しかし、この後、他社(確か東急)で電車の電源車となるべく譲渡され、同車は更に新たな人生を歩むこととなりました。2度目の転生で、強運の持ち主です。次の用途でも、引退した他車の分まで長生きして欲しいです。

 それでは、次回をお楽しみに。