「パノラマカー」といえば名鉄、名鉄といえば「パノラマカー」。多くの鉄道ファンに愛された同系は、未だ記憶に残ります。
当時の社長はパノラマカーが嫌いだったらしく、舞木検車場内と中京競馬場以外には、保存車両が残っていません。
その、中京競馬場の保存車両を、見てきました(写真)。7028、後年の姿で、多くの人の記憶に残るスタイルです。
先頭の、展望席(写真)。特別料金無しで、この見晴らしを独占出来たのは、今は昔です。なお、ナンバーの場所にあるドアは、運転士席の非常用出入口です。
相方、7027は、2階にある運転席を公開しています(写真)。専用階段を使用して登りますが、営業当時の運転士は、車体に設けられた階段を登っていました。
運転士席(写真)。中央やや左側で、低い屋根にギリギリの着席姿、足は段差が小さく、しかし奥に空気笛、電気笛、ミュージックホーンのペダルがあります。ミュージックホーンは、3音階で曲を奏で、小田急NSEとも同じでした。
助士席(写真)。右側で運転士を補助出来ましたが、1人乗務が通常となってからは、あまり使用されませんでした。
「パノラマ・スーパー」1000系は、単独の編成は(新)5000系に再利用され、一部指定席特急は1200系としてリニューアルされています。そのうち、「パノラマ」という言葉も、名鉄から消えてしまいそうです。少し、残念な気もします。
それでは、次回をお楽しみに。