Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

南方帰り

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 それでは、今日は、C56 44のキャブを紹介したいと思います。

 C56は、南方戦線の輸送用に、1号機から90号機まで徴用され、出征、ほとんどが現地で果てたとされますが、奇跡的に2両が生き残っており、1両が42番とされ靖国神社に静態保存、もう1両が44番とされ、大井川で現在も活躍します(写真)。つまり、これは南方帰りのカマなのです。

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 機関士側(写真)。国内の機関車とほぼ同様、違和感を感じません。

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 助士側(写真)。運転台からランボードに上がる、運転席前方のドアに気付きます。これは、国内ではあまり見ない構造です。寒冷地では、すきま風対策の一番です。

 彼の地で無念の最期を遂げたC56たちは、南方で無念の最期を遂げた多くの若者たちと姿が重なります。あんな事は、してはいけません。

 それでは、次回をお楽しみに。