Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

山中の隘路#1

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 それでは、今日からは、北陸本線旧ルートのトンネル群をお届けします。

 滋賀県、旧木之本町から一般国道を北上すると、右に分岐後下を潜り、左に抜ける道があります。抜けた場所には、トンネルがあり、1車線分しか無く、信号で通行が規制されています(写真)。

 このトンネルが、日本初の長大トンネルとなる柳ヶ瀬隧道で、深坂トンネル開通で北陸本線のルート変更後、暫く「柳ヶ瀬線」というローカル線として維持されるも、間もなく廃止、道路トンネルに転用されました。

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 北側出口(写真)。こちらは、石積みの立派なポータルが残っています。

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 道の脇には、石碑が建っています(写真)が、少し読みづらくなっています。

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 その横には、平成になってから建てられた、土木学会推奨土木遺産のプレートと碑が建っています(写真)。

 北陸と関西のショートカットを目的に、敦賀~長浜間に鉄道敷設が計画され、そのルートとしてこの柳ヶ瀬隧道は完成、ルート完成により北陸からの輸送が、船で約半年だったのがが3日に短縮、劇的な変化をもたらしました。近代化です。

 それでは、次回をお楽しみに。