それでは、今日は、昨日と同じ琵琶湖疏水インクラインで、もう一ついきたいと思います。
インクラインの勾配の盛り土の下にある、煉瓦で構築されたアーチの、トンネルです（写真）。正確には構造物を造った後に盛り土したもので、掘り進んだトンネルとは少々異なり、今ならばボックスカルバートで造るものでしょう。しかし、ポータルもアーチも全部煉瓦で積まれ、明治期の隧道らしく扁額まで設けられ、建設されています。
煉瓦積みであれ、石積みであれ、明治期のトンネルは、大体このようなスタイルで建設されており、典型的なスタイルとなっています。その、代表例のようなトンネルでした。
それでは、次回をお楽しみに。
