Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

古く珍しい橋

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 それでは、今日は、鉄道の構造物らしい写真を投稿したいと思います。

 写真は、参宮線宮川橋梁です(写真)。参宮線は、かつては関西本線を亀山から分岐し、伊勢神宮のある伊勢市を経て鳥羽へと至る路線でしたが、紀勢本線全通で亀山~多気間は紀勢本線とされ、現在は多気~鳥羽間の非電化ローカル線です。伊勢神宮を目指す鉄道として、早期に開業しましたが、近鉄の開業等で輸送量が増えず、結果古い施設が残っています。

 構造的には上路式トラス橋で、一般に目にするトラスの内側を走るトラス橋(下路トラス橋)とは異なり、桁自体がトラスを組んでいます。恐らく保守の関係で、写真外の一部の桁は、現在一般的なプレートガーダー橋に交換され、しかし使えるトラスは部品として保存されています。

 鉄道草創期にはいろいろな構造物があったという、好事例です。現在では、多分二度と造られない、珍しい構造物です。

 それでは、次回をお楽しみに。