Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

2017-01-01から1年間の記事一覧

風雪に耐え#3

それでは、今回は、引き続き北海道の保存車両をお届けしたいと思います。 写真は、倶知安町、国鉄胆振線(廃止)六郷駅跡に設けられた、六郷鉄道公園にて保存される、オハフ46 501(写真)。スハフ42の台車振り替えで発生した系列、オハ47と同様の…

風雪に耐え#2

それでは、今回も北海道から、室蘭市のD51をお届けします。 写真は、室蘭市科学館に展示される、D51 560です(写真)。同館の屋外展示で、植物園の奥、雨が原因でしょうか、あまり訪れる人はいないようです。 キャブ(写真)。私有地の管理でそこそ…

風雪に耐え#1

それでは、今回からは、北海道関連の連載を始めたいと思います。 写真は、北斗市にある日本セメント上磯5号機です(写真)。凸型2軸の電気機関車です。 現在も走っていれば銚子電鉄のデキのような存在になったでしょうが、既に静態保存、少々傷みが目立ち…

都民の足#4

それでは、今回も引き続き都電荒川車庫のイベントからお届けします。 写真は、都電の台車、FS91Bと陽刻されています(写真)。FSは、住友金属(現「新日鉄住金」)の台車の形式番号で、多くの私鉄で採用されていますが、こんな小さな番号の台車は初め…

都民の足#3

それでは、今回も引き続き都電荒川線荒川車庫のイベントからお届けします。 写真は、先日引退した7000形、7022の台車(写真)。揺れ枕梁が下を渡る、少々古い設計の台車です。軸箱指示は軸バネペデスタル式で、軸受はNSR製のベアリングになってい…

都民の足#2

それでは、今回も引き続き都電荒川車庫からお届けします。 「都電おもひで広場」のもう1両は、7504(写真)。平成まで走った大型ボギー車で、通学で威力を発揮したことから、「学園号」なる渾名もあるそうです。 イベント時で、写真のとおりの混雑で、…

都民の足#1

それでは、今回からは、都電荒川車庫のイベントからお届けします。 写真は、「都電おもひで広場」に展示される、5501です(写真)。アメリカの技術を導入した「和製PCCカー」とされます。 行った方は分かると思いますが、あの狭い中でこんな写真を撮…

業務用#18

それでは、今回も西武鉄道武蔵丘、最終回です。 写真は、恐らく「ニューレッドアロー」10000系の台車(写真)。ボルスタ(揺れ枕梁)式の台車、住友金属(現在の「新日鐵住金」)の記号、FS372Aの陽刻が見えます。台車枠の曲がり方も、ボルスタが…

業務用#17

それでは、今回も引き続き西武武蔵丘からお届けします。 写真は、仮台車(写真)。鉄道会社によっては廃車車両の台車を再利用している会社もありますが、ここでは小径輪の台車に、高さ合わせの台が載ったような構造になっています。多分、専用に新造したもの…

業務用#16

それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けします。 写真は、台車、使用車両は不明ですが、このままボディーマウントか、軸バネペデスタル式の台車です。ボルスタ(揺れ枕梁)装備には台車の「くびれ」が無く、このままボルスタレス式に見えま…

業務用#15

それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。 写真の物体は、「界磁チョッパ制御」の制御装置です。「サイリスタチョッパ」に代表される電機子チョッパ制御は、省エネ効果は絶大でしたが、従来の電車との互換性が無く、編成を増解結…

業務用#14

それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。 今回は、2000系電車の主制御器です(写真)。いわゆる抵抗制御車の制御装置で、マスコンの指令に基づき電動カム軸が回転しスイッチを切り替え、目的の電圧を得る装置です。従来型の…

業務用#13

それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。 写真は、現代の電車の心臓部、6106のVVVFインバータです(写真)。直流から三相交流を発生させ、交流モーターを制御する装置です。因みに”VVVF”は和製英語で、可変電圧可変…

業務用#12

それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。 写真は、断流器、昨日の断路器が手動で切断するものに対し、これは、自動的に異常電流時に回路を停止する部品です。見てのとおりですが、半導体が多用されています。 こうし…

業務用#11

それでは、今回も引き続き、西武鉄道武蔵丘のイベントからです。 写真は、6106の、主断路器(写真)。これも、異常時に手動で回路を切るスイッチで、主回路と高圧補助回路の2つのスイッチになっています。 回路の保護、及び故障時の回路切り離しは、手…

業務用#10

それでは、今回も引き続き、西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。 写真は、ブレーキ制御装置です(写真)。運転席のブレーキ操作に従い制御する装置です。 現在の電車は、編成が長くなった関係で、電気指令式のブレーキが主流です。そのた…

業務用#9

それでは、今回も引き続き西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。 写真は、「保安ブレーキ」、通常ブレーキ故障時のブレーキで、駐車ブレーキにも使用される装置です(写真)。目的は横に書かれているとおりです。 ブレーキの故障は、あってはいけない…

業務用#8

それでは、今回も引き続き、西武武蔵丘のイベントからお届けします。 2407に引き続き、6106に移っていきます。写真は、6106の圧力制御弁(写真)。恐らく高速時ブレーキ増圧の逆で、速度低下時に車輪ロック防止のため、減圧する弁でしょう。 こ…

業務用#7

それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けします。 写真の中心は、「断路器」です(写真)。主に雷等の異常電圧から、回路を守るための機械です。その先には主回路ヒューズが繋がり、右の円筒は避雷針です。雷対策だということが分かると思い…

業務用#6

それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。 写真は、クモハ2407の、ベンチレーター(写真)。寒冷地形の押し込み形では無く、グローブ形です。積雪の無い暖かい地域用のベンチレーターで、昔の電車にはよく用いられてい…

業務用#5

それでは、今回も引き続き、西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けします。 写真は、西武2000系クモハ2407の、主制御器(写真)。マスコンからの指示を受け、電動カム軸が回転し、カムが接点を接続切断し、モーターを制御する装置です。 抵抗制御車も…

業務用#4

それでは、今回も引き続き、西武武蔵丘のイベントからお届けします。 今回の写真は、西武2000系クモハ2407の屋根の、ヒューズ箱(写真)。元ヒューズMFと高補ヒューズBFが入っています。 かつて家庭電力で見られたレンチ形のヒューズは、既にブ…

業務用#3

それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けします。 写真は、西武2000系クモハ2407の、断流器(写真)。横の解説にあるとおり、異常電流が流れたときに、自動的に瞬時に電流を止め回路を保護する器具です。ヒューズは切れると新品に交…

業務用#2

それでは、今回も引き続き西武武蔵丘のイベントからお届けします。 西武2000系、クモハ2407の床下が展示され、いろいろな構造物が見えています。写真は、”MS”(メインスイッチ)箱です(写真)。主回路のスイッチ、及びバイパス、高補スイッチと思…

業務用#1

それでは、今日からは西武鉄道武蔵丘のイベントからお届けしたいと思います。 写真は、地下鉄有楽町線、副都心線乗り入れ用車両6000系、6106の、非常脱出用梯子(写真)。営団6000系に始まる左右非対称スタイルの継承者です。 しかし、東京メト…

伝承#3

それでは、今回も引き続き、京急ファインテック久里浜事業所からお届けしたいと思います。 写真は、「台車トラバーサ」です(写真)。ジャッキの前後にあり、仮台車の搬入及び台車の移動に使用される機械です。台車をワイヤーで牽き自動的に載せ、台車工場へ…

伝承#2

それでは、今回は引き続き京急ファインテック久里浜事業所からお届けしたいと思います。 写真は、京急51の台車(写真)。これも大正期の電車で、イコライザー台車、しかし先回の1と比べ車輪が剥き出しになっています。 京急の保存車両としては、関水金属…

伝承#1

それでは、今回からは、京急ファインテック久里浜事業所からお届けします。 写真は、京急1の台車(写真)。大正期の電車、典型的なイコライザー台車です。 当時の多くの電車が使用した台車ですが、鉄道会社により細かい差異があり、興味をそそります。乗り…

輸送の中枢#6

それでは、今回は、JR大宮最終回、鉄道博物館の収蔵車両からお届けします。 写真は、キハ41307です(写真)。初期の気動車、機関はディーゼルエンジンになっています。 車内(写真)。2ドア、セミクロスシートで、多くが木材で出来ている半鋼製です…

輸送の中枢#5

それでは、今回も引き続き、JR大宮、「鉄道博物館」からお届けします。 鉄道博物館の中でも重要な所蔵品の1つに、マイテ39 11があります(写真)。戦前に製造された1等展望車です。 下関行き特急「富士」の末尾を飾る設定で保存されています。 同日…