Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

首都圏最高#8

 それでは、今回も引き続き、東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、2910の補助電源装置、SIV(スタティック インバーター)(写真)。静止式の、半導体により直流から交流を発生させる装置(インバーター)のうち、一定の電圧を発生させるものです。従前は電動発電機(MG)で行われていましたが、こちらの方がロスは少なく、回転部分もなく、保守も軽減されます。

 SLの保守は手間が掛かると言われますが、ELや電車も昔は相当掛かり、メンテナンスフリーになったのは、このような半導体装置により回転部分や駆動部分が無くなってからです。だから、まだ最近のことなのです。ただ、完成形でも無いでしょうから、今後も保守低減の努力は続くのでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

首都圏最高#7

 それでは、今回も引き続き東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、ATC(自動列車制御装置)の、車両側の装置(写真)。運転士に速度信号を示し、制御する装置です。ATS-Pにも近い感じがしますが、そちらは速度照査が出来るATS(自動列車停止装置)であり、少し意味あいが違います。

 今では、信号もコンピューター制御で、隅々まで入り込んでいるのが分かります。もう、なくてはならない存在です。

 それでは、次回をお楽しみに。

首都圏最高#6

  それでは、今回も引き続き東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、列車情報装置(恐らくTIS)(写真)。編成のID、列車種別を地上施設に送信し、列車を管理する装置と思われます。地上信号、列車の停通を車両側から管理する装置でもあります。自動放送もこれに連動しており、本当に自動化は進んでいます。

 有楽町線07系は、同線のホームドアに対応していないとの理由から、一族6編成全部東西線に移籍しましたが、同時期製作の千代田線06系は1編成のみ、VVVF車ながら廃車となっています。先日の転落事故でも言っていましたが、東西線もホームドア設置工事を行っており、それには対応しているとのことなのでしょうか。だったら、06系は無念です。

 それでは、次回をお楽しみに。

首都圏最高#5

 それでは、今回も引き続き、東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、恐らく2010の、自動放送装置(写真)。列車情報装置(東京メトロでは”TIS”、同様にJR東日本では”TIMS”、JR西日本では”TICS”と呼ばれる装置)で自動判別し、自動音声で案内放送する装置です。上り下りで装置が別なのか、一緒なのかは、ここでは分かりません。

 列車情報装置は、言うなれば「列車LAN」ですから、ソフトウェア化が可能となり、引き通し線も5分の1まで減る、有効な装備です。今後の車両設計のあり方を示している感じもします。

 それでは、次回をお楽しみに。

首都圏最高#4

 それでは、今回も引き続き、東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、2010が、非常用脱出口である貫通路を開け、そこから下ろした梯子で外に出る、という姿です(写真)。延々と車内見学をして、最後に運転台見学、それを終えるとここに出てきます。

 体験で使うのは良いですが、本当は役に立って欲しくない、緊急時の装備です。しかし、装備が無いと、もしもの時に大変なことが起きてしまうので、常に備えはする必要があります。

 この貫通路の構造は、恐らく東京メトロ05系と同じ構造と思われます。昔の千代田線6000系から、有楽町線7000系、半蔵門線8000系と繋がる、あの左右非対称の運転台は、運転台と反対側の貫通路が、そのまま前に開いて階段となる、それも完璧な設計でした。相方の小田急9000系もあり、デザイン的にもあれ以上の衝撃は、今ではまず無いでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

首都圏最高#3

 それでは、今回も引き続き東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、東葉高速鉄道2000系の、エアコンプレッサー(CP)(写真)。現在の主流であるスクロール式では無く、3気筒のレシプロ式です。ブレーキに、ドアエンジン、他圧縮空気を必要とする装置に供給されます。圧力が下がると、自動的に起動されます。

 シリンダーヘッドを外せば、ピストンの動画も撮れそうですが、展示用の機器でも無く、一時的に外されているストックでしょうから、それを望むのは無理でしょう。再び車両に搭載するのに支障するからです。塗装も、真新しい感じですし。

 それでは、次回をお楽しみに。

首都圏最高#2

 それでは、今回も引き続き東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、東葉2000系のモーター(写真)。見た感じ完全密閉型では無いようですが、交流モーター、同期か誘導かも判別出来ません(写真)。ただ、基本的には東京メトロ05系後期のVVVF車と同じものの筈です。

 車両の経緯を考えれば、開通当時は営団東京メトロ5000系のお下がりを1000系として使用し、その後5000系引退で当時の主力05系と合わせて製造した2000系ですから、揃っていて当然、違ったら困ります。

 多くの人が知っているように、運賃の首都圏で12を争う高さは有名、しかし大手町など東京都心まで乗り換え無しで行けるのは、大きな強みです。東葉快速、存在感は大きいです。

 それでは、次回をお楽しみに。

首都圏最高#1

 それでは、今回からは、東葉高速鉄道八千代緑が丘のイベントからお届けします。

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 写真は、2000系2008(写真)。現在の主力、東京メトロ05系後期の車両とほぼ同じです。

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 その、台車(写真)。ここからはM台車かT台車かは判別出来ませんが、ボルスタレス台車、モノリンク式で、ヨーダンパは入っていません。かなり軽量な台車です。

 必要最小限、といえばこれで十分でしょう。よくみればアンチローリングも装備されている様子です。使用する鉄道会社の思想が現れる部分です。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#24

 それでは、今回は関東鉄道常総線水海道車両基地イベント、最終回をお届けします。

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 写真は、キハ317の、扇風機(写真)。元は非冷房で落成しているので、唯一の暑さ対策、これも無ければ大変です。中央には、しっかり「JNR」のロゴも入っています。正に国鉄形車両です。

 キハ35系は、通勤形気動車で、全ロングシート、中長距離には難がありましたが、中程度に都会な非電化通勤路線にはうってつけの形式で、交流電化しか選択肢のない関東鉄道にも、丁度良い形式のようです。国鉄オリジナルのままのキハ30やキハ35は既に引退しましたが、車体更新車はもう少し生き延びそうです。

 今でこそ予讃線も電化されましたが、瀬戸大橋が開業するまでの四国は気動車王国、SLは早期に引退し、DLもDF50とDE10のみでDD51は入線せず、その意味では今の関東鉄道も同じです。関東鉄道も直流電化ができれば様子も変わっていたでしょうが、地磁気研究所が原因でまず無理なので、当面はエコ気動車の導入のみなのでしょう。辛いところです。

 それでは、次回をお楽しみに。

四国のような#23

 それでは、今回も引き続き関東鉄道常総線水海道車両基地イベントからお届けします。

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 写真は、キハ317の座席下に装備された、バスヒーター(写真)。デンソー製のもので、キハ35の時代のものでは無く、後に交換されたものと思われます。構造は国鉄時代のヒーター同様、エンジンの冷却水(クーラント)を通し、その熱を放熱し暖房とするもので、気動車ならではの装備です。そらは、バス等の自動車も同じで、そのため「バスヒーター」の名もついたのでしょう。

 やはり特殊装備より汎用品の方が保守も簡単でしょうから、こういう効率化は有効だと思います。ただ、同形は、あと何年生き残ってくれるか。

 それでは、次回をお楽しみに。