Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

天命#10

f:id:seichiro0:20200729214635j:plain

 それでは、今回も引き続き、JR四国多度津工場イベントからお届けします。

 写真は、C58 333の、従台車(写真)。丁度火室の真下に当たります。

 C58は、軸配置が1C1の、プレーリーと呼ばれる構造です。客貨両用の機関車とされ、D51程ではありませんが、全国各地で見られた形式です。

 この部分が軸重軽減のために2軸になると、1C2のアンチ・パシフィック(2C1のあだ名「パシフィック」の反対になるため)ですが、国内ではタンク式のC10、C11のみで、テンダー式ではありません。

 また、戦後設計され、設計図のみとなった幻のSL、C63もまたプレーリーで、それでありながらC62並の牽引力を持っていたそうですが、製造されることはありませんでした。「幻」と呼ばれる所以です。

 この部分の構造は難しいらしく、カーブで支持物が動輪に当たるので削ったりすることも、他の形式ではあり、特に2軸にすると問題が生じるようです。ただC58は客貨両用、中程度の機関車なので、軸重ギリギリということはなく、軽減化改造も無いと思います。結果DE10の登場で、置き換えられた、ということです。

 それでは、次回をお楽しみに。