Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

世界初#2

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 それでは、今回も引き続き、JR四国多度津工場のイベントからお届けします。

 写真は、先回の2000形2001の相方として試作された、2101です(写真)。2102以降と比較すると、やや丸みを保っており、また中央貫通路のところが異なります。これは、落成時は貫通路がプラグドアであったのが、量産化改造で開戸になり、しかしその後廃止され閉鎖された、という経緯があり、これがこの姿となっています。2102以降、および反対向きの2151以降は、貫通部分が幌対応の開戸で、切妻となっています。

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 運転台側の台車(写真)。先回の2001と同じで、運転台側には排障器が装備されます。

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 連結面側の台車(写真)。排障器が無いこと以外は同じですが、全部対称になっています。

 中間に中間車2201が連結されますが、これも全く同じで、しかしどちら側にも排障器は無く、それが特徴となっています。

 2000形の開発で、JR四国は高速バスに対して圧倒的な優位を発揮し、現在に至ります。またこれを元にJR北海道キハ281系及びキハ283系、JR西日本キハ187系、智頭急行HOT8000系が設計され、これらの鉄道会社でもその会社に応じた運用がなされますが、JR北海道では現在簡易な空気バネ振子方式のキハ261系で代替される計画があるようです(結果列車はスピードダウンとなり、脱力系ダイヤになりつつあります)。

 JR四国でも今後特急車両置き換えで、空気バネ振子気動車2600形を試作しましたが、空気バネ傾斜では適さない区間があるらしく、結局同構造の振子気動車2700形を試作、今後数を増やすようで、量産が待たれます。

 それでは、次回をお楽しみに。