Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

夢半ば#15

f:id:seichiro0:20200119222132j:plain

 それでは、永きに渡り続けた連載の、最終回をお届けします。今回も、山陽電鉄東二見からです。

 写真は、舞子跨線橋の旧橋桁(写真)。山陽本線を跨ぐ橋梁で、形式的にはポニーワーレントラス橋です。桁交換で一部が残ります。なお、舞子で使用されるまでは、国鉄東海道本線の上神崎川橋梁に使用されたもので、払い下げで使用、明治期の輸入橋梁であり、歴史的な構造物です。

 なお、後に写る電車206も、大正期の車両の部品を再利用した「山陽電鉄」初期の車両、これも歴史的な車両です。

 山陽電鉄本線は姫路で終わっていますが、網干線の線形から考えても岡山方面を目指していたのは明らかで、夢半ばで網干で切れています。山陽本線の元となった、明治期の私鉄、山陽鉄道は、僅か十数年で下関に達し、そこまでは目指してなかったでしょうが、多くの私鉄が壮大な名前を有するのも、そういう理由です。

 それでは、次回をお楽しみに。