Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

Sleeper Class#5

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 それでは、今回は、福岡市の寝台車を見ていきたいと思います。

 写真は、福岡市東区の公園に保存される、ナハネフ22 1007(写真)。「走るホテル」20系客車の寝台緩急車、後に九州島内の客車夜行急行に使用され、電源の12系客車対応改造をした関係で1000番代を名乗ります。

 同形も、残るのは鉄道博物館のナハネフ22 1のみ、ナハネ20を含めても少数です。

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 昼の姿(写真)。上段寝台は固定、中段寝台は折り畳まれています。

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 夜の姿(写真)。中段が広げられ、3段寝台になっています。なお、寝台幅は70センチでは無く、旧来の52センチです。

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 デッキ(写真)。前位側(右側)、進行方向左手が客室、右手が通路なのが分かります。14系、24系は進行方向左手が通路で、その違いが分かりますが、14系は両渡り、偶数向き緩急車は反対になります。また、後位側(左側)、左半分(奥側)が展望室、右半分(手前側)が車掌室のようです。なお、折戸は暖地形共通です。

 一概に「寝台車」といっても、進化の途中の形態があり、それが14系、24系という形で完成したと見ることも出来るし、まだまだ改善の余地があったと考えることも出来ます。しかし、今後一般用寝台車が製造される可能性は低く、ほぼ命脈は尽きた感じがします。残念です。

 それでは、次回をお楽しみに。