Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

科学館#1

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 それでは、今夏からは、現在は「京都鉄道博物館」の元の一つである、大阪の「交通科学館」改め「交通科学博物館」(閉館)からお届けします。

 現在は「京都鉄道博物館」展示機となっているDD54 33も、同館の展示でした(写真)。今は見られない、足回りも写っています。

 DD51よりは出力は小さいものの、大型内燃機関1機で駆動されたDD54は、亜幹線区間のホープとして、欧風のデザインと共に導入されました。しかし技術的解釈が十分ではなかったらしく、試作機DD91のようにはいかず、耐用年数11年の内燃動車の期間前に運用を離脱する車両が続出、結果これらの区間でもDD51で統一されることとなりました。

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 運転士席(写真)。左手がブレーキ、右手がマスコン電気機関車と異なりノッチ刻みがありません。

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 助士席(写真)。回転式ハンドブレーキが見えています。

 C54、EF54と共に、悲運の機関車とされるDD54。33号機は、寝台特急「出雲」指定専用機の1両であり、20系客車対応装備があったことから、運良く現在まで保存されます。今更製造されることはありませんが、もし現在の技術で製造されたら、どうであっただろう、と思います。

 それでは、次回をお楽しみに。