それでは、今日も引き続き「明治村」からお届けしたいと思います。
写真の建物は、「東京駅前警備巡査派出所」で、いわゆる「交番」、東京駅前にあったようです(写真)。東京駅の赤レンガとコーディネートされた赤煉瓦の建物で、意匠も復元された東京駅と一致しています。東京駅同様、ハイカラな建物です。
基本的に明治村の建物は、歴史的価値があるものの、当時不要となり、建て替えなどで消滅の危機にあった名建築たちであり、それが部分ながら残ったのは、「明治村」を思いついた当時の名鉄社長の才覚でしょう。まだ「産業遺産」などという発想も無く、普通の家の写真集が当たり前のように売られる欧米ほどでも無く、正に先見の明があったと言えます。でなければ残らなかったものばかりで、その価値は今更に増しています。
それでは、次回をお楽しみに。