それでは、今回も引き続き「鉄道博物館」ネタをお届けします。
写真の電車は、クモハ455-1です(写真)。シールドビームでは無い大目玉のヘッドライトなのが特徴です。
主電動機がMT46からMT54に出力アップし、さらに勾配抑速ブレーキが装備された、50Hz用としては3形式目の急行電車です。60Hz用も同様に進化し、この後50Hz・60hz両用の最終決定版、457系も登場しましたが、既に急行は衰退の時期にあり、大半は「L特急」に格上げ、北陸と九州にのみ配備されました。
なお、60Hz用交直流急行形は、腰部にクリームのラインが入り、区別されます。481系と483系の区別と同様です。
その、運転台(写真)。貫通路の都合で415系等と同じ、交直の機能を除けば165系や115系等とも同じです。マスコンを反対回しすると、勾配抑速になります。
勾配線対応であることから、主に磐越西線、奥羽線方面の付属編成を中心に、一部東北本線運用もあったようです。後に急行が全廃されると普通列車等のローカル運用に従事し、各種更新工事を受けた車両が多いです。この、原形が残っていたのは、すごいです。
それでは、次回をお楽しみに。