Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

揺り籠から#11

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターからお届けします。

 写真は、E129系のT台車の輪軸(写真)。T69という番号があるようです。モーターが無い分ブレーキ力を増すために、ブレーキディスクを2枚追加しています。車で言えば、ベンチレーテッドディスクと呼ぶべきものです。

 動力は異なりますが、電車も自動車と同じ考えであり、加速と減速を別々に行います。ただ、モーターは回生ブレーキという形でエネルギーを回収出来ますが、内燃機ではそれは無理、そこは異なります。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#10

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 それでは、今回も引き続きJR東日本長野車輌センターからお届けします。

 写真は、E353系用の、動台車の輪軸(写真)。M82という番号があるようです。ギヤボックスのついた、動軸用のものです。

 E353系も、量産先行車は実態に合うよう、歯車比を変更しており、そのためには歯車を交換する必要があり、こうなっているようです。E351系で描いた夢が、やっと実現しました。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#9

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターのイベントからお届けします。

 写真は、初の営業用ハイブリッド気動車キハ200用の、動輪軸(写真)。DA28という番号があるようです。モーターとの撓み軸継手、ギヤボックスが装備されます。

 鉄道ハイブリッド車は、車とは異なり電気変換してモーターを回しており、モーターとエンジンをシリーズにして走るということはありません。そのため、バッテリーは大きくなり、この進化形で蓄電池電車や「四季島」は走ります。その、技術的マイルストーンでした。

 今後JR東日本では呼称が更に変更され、英数字のみの表記になりそうです。それも、時代でしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#8

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターからお届けします。

 写真は、TR246N、E231系のT台車です。軸はり式のボルスタレス台車ヨーダンパも省略され、本当に軽量な台車です。

 JR各社のようにボルスタレス台車で軽量なものを使用するところもあれば、未だ重厚なボルスタ台車を維持、あるいは復活させる会社もあり、まさに百花繚乱です。究極の台車を探す旅は、長いです。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#7

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターからお届けします。

 写真は、西側のトラバーサ(写真)。乗車体験用で、写真右側に3本の架線があり、これに小型のパンタグラフを当て集電しています。つまり、電動式です。

 トラバーサは、普段から社員に添乗禁止と厳しく指示しており、イベント時にも観客を乗せない工場もあれば、このように乗車体験に使用する工場もあり、そこは各所の考え方の違いが現れます。イベント客は別とは、誰も言いません。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#6

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターからお届けします。

 写真は、クハ185-307です(写真)。塗装のためか特急エンブレムは外れていますが、間違いありません。

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 運転台が見学出来ました。運転士席から(写真)。中央の速度計が大きく、周りに黒い覆いがついていますが、これはATS-Pの速度信号の表示装置、これに従い走行します。現在は、運転管理が厳しくなっています。

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 助士席(写真)。正面の円盤がハンドブレーキ、非常時の停止装置です。ほぼ一人乗務が通常となった時期の車両で、他の装備はあまりありません。時代の変化です。

 これも国鉄時代の車両ですが、現在続々と引退しており、時代の移り変わりを感じます。JR化30年、国鉄は昔のことです。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#5

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターからお届けします。

 写真は、工場中央北部にある、トラバーサ(写真)。屋根付きで、写真左側の3本の架線から集電し動きます。

 電源供給の方法はいろいろあるようですが、まず間違いなく電動式、鉄道会社なのでそれは当然なのですが。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#4

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターのイベントからお届けします。

 写真は、マニ50 2186、通称「ゆうマニ」です(写真)。485系ジョイフルトレイン「リゾートエクスプレスゆう」の、非電化区間における電源車で、ディーゼル発電機を搭載し、電車共々ディーゼル機関車に牽かれる車両です。水スイ、JR東日本水戸支社水郡線営業所所属の車両でした。

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 その、手前側の台車(写真)。旧式客車から振り替えられた台車では無く、新製のものです。軸箱支持は軸バネペデスタル式、ボルスタ台車よりも前の形です。

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 奥側の台車(写真)。これも同構造、旧式客車の振替ではありません。

 荷物列車、鉄道小荷物が廃止となり、大量に余剰となったマニ50、一部にはカニ24の不足分を補ったりしたものもありますが、多数は用途が無く保留車となり、無念の最期を遂げた車両も多かったようです。

 転用先があっただけでも運が良かったのですが、この年に長野に来ていたのは、「リゾートエクスプレスゆう」が引退したからで、同車も運命を共にするはずでした。しかし、この後、他社(確か東急)で電車の電源車となるべく譲渡され、同車は更に新たな人生を歩むこととなりました。2度目の転生で、強運の持ち主です。次の用途でも、引退した他車の分まで長生きして欲しいです。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#3

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターからお届けします。

 写真は、DD16 11(写真)。初期形のDD51が、機関をDML61Zに載せ替えになって余剰となったDML61Sをデチューンし、簡易線用に製造されたディーゼル機関車です。うち4両は前後にラッセルヘッドを装備し、DD16 300番代となりましたが、これらも含め全機引退、若桜鉄道で復活を目指している1両があります。

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 セミセンターキャブである同機の、機関側の動台車(写真)。軸箱支持は国鉄伝統のウイングバネペデスタル式、ブレーキのエアシリンダー等目立つ部品があります。

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 キャブ側の動台車(写真)。こちらも、基本的には同じです。

 同機関もインタークーラー等を増強し、チューンアップすればDE10並の出力となるところ、あえてデチューンし軽量化を目指し、機関車としては成功し、C12、C56を追い立てるのには成功しました。しかしこれらの線での客貨混合列車は無くなってしまい、結果旅客専用の気動車で用が足りるようになり、長命にはなりませんでした。ただ、動力近代化の動きからも必要な機関車であり、除雪モーターカーが一般的となるまでは簡易線の除雪も受け持つ、そういう機関車であったことから、記録されるべき機関車でしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

揺り籠から#2

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 それでは、今回も引き続き、JR東日本長野車輌センターからお届けします。

 今回も、取り上げるのは、D51 486です(写真)。国鉄長野工場製、生涯を長野で過ごした1両です。

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 SLの最重要部品、シリンダーと走り装置です(写真)。ボックス形の動輪に、ワルシャート式の弁装置、これで前後運動が回転運動に変わり、走行出来ます。停止位置は、決まっているでしょうか。

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 テンダー(炭水車)の、前側の台車(写真)。車両によっては3軸もありますが、これはボギー車です。板バネの軸バネ、軸受けは油を差す平軸受けのようです。

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 後側の台車(写真)。これも同構造、軸箱支持は軸バネになっています。

 今ならボールベアリング等を使用するでしょうが、当時は無かったようで、このような構造です。戦前、昭和初期のもの、今は平成も終わり、はるか昔のようです。

 それでは、次回をお楽しみに。