Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

元は兼業#5

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 それでは、今回も引き続き、近江鉄道彦根のイベントからお届けします。

 写真は、ED14 4です(写真)。電化初期に米国GEにて製造された、舶来機です。

 近江鉄道でも貨物輸送が減少し休車となった後に、茶色塗装が復元され現在に至りますが、永く再塗装がされていないせいか、塗装が傷んできました。

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 その、台車(写真)。軸箱支持は、板バネによる軸バネペデスタル式で、前後の板バネの片側が、台車中間で釣合を取っている形になっています。イコライザー台車の原形とも呼ぶべき形なのでしょう。正に、初期の形です。

 本線電化は大正期に始まりますが、初期は輸入機に頼り、各国から輸入され、その整備から技術を学び、やがて国産に至ります。その過程からも、重要な遺産であることは間違いありません。

 それでは、次回をお楽しみに。

元は兼業#4

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 それでは、今回も引き続き、近江鉄道彦根のイベントからお届けします。

 機関車の横に留置される、クハ1310(写真)。近江鉄道では、このようなトレーラーは使用出来ない筈ですので、恐らく部品取り用に使われるものと思われます。

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 その台車、FS072です(写真)。住友金属(現「新日鐵住金」)製、ボルスタ台車で、軸箱支持は軸バネペデスタル式です。ボルスタレス台車の時代の前のものですが、現在でも多く使用される台車です。横に、ボルスタアンカが目立ちます。

 機関車だけで無く、電車も西武のお下がりが多い近江鉄道ですが、急屈曲に合わせ大型車体の電車の角を取ったり、工夫されています。西武の旧車が好きな方にはたまらないところでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

元は兼業#3

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 それでは、今回も引き続き、近江鉄道彦根のイベントからお届けします。

 写真は、ED31 5、これも解体対象で現存しない1両です(写真)。出自は、僚機と同じです。

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 その、台車(写真)。見て分かるように、同じイコライザー台車ですが、イコライザーの形が少々異なり、ロットが異なることが分かります。しかし、何故設計変更になったのかは、不明です。

 理由を探りたくても、今となっては現存せず、今更どうすることもできません。やむを得ない面はありますが、残念です。

 それでは、次回をお楽しみに。

元は兼業#2

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 それでは、今回も引き続き、近江鉄道彦根のイベントからお届けします。

 今回は、これも解体対象であった、ED31 2(写真)。これも、永く動いていない様子です。

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 その、台車(写真)。これも戦前形のイコライザー台車で、昨日のED31 1と同ロットなのかほぼ同じ形です。それ自体は面白くありませんが、今は亡き同機を偲ぶ写真となっています。

 それでは、次回をお楽しみに。

元は兼業#1

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 それでは、今回からは近江鉄道彦根のイベントからお届けします。

 かつては貨物営業も行っていた近江鉄道が、貨物輸送を終え随分になりますが、遂に昨年電気機関車を解体する決断に至り、その前にお別れイベントが開催されました。

 写真は、その解体対象の1輌であるED31 1です(写真)。元は伊那電気鉄道の機関車、飯田線国有化で国鉄編入、ED31の形式を与えられ、後に西武を経由し近江鉄道に入線、貨物輸送に従事、同鉄道の貨物廃止で休車となっていたようです。

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 その、台車(写真)。戦前形電機で、一般的なイコライザー台車です。製造ロットでイコライザーの形が異なるのですが、その話は、追ってしたいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

四者四様#11

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 それでは、今回は東京都交通局、馬込のイベント最終回です。

 写真は、5300系の台車です(写真)。東京都の番号ではT-1B、製造の近畿車輛ではKD302とされる台車です。ボルスタレスで、ヨーダンパ等もありません。軸箱支持は、当時の流行、積層ゴム式です。

 既に5500系の量産先行車が登場し、5300系は今後置き換えとなるのでしょう。しかし、VVVFを廃車するとも思えず、今後何処へ移籍するのでしょう。まさか、120キロ対応では無いだけでは無いですよね?

 それでは、次回をお楽しみに。

四者四様#10

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 それでは、今回も引き続き、東京都交通局馬込のイベントからお届けします。

 写真は、台車、大江戸線用のもので、東京都の番号はT12-D-V、メーカーの番号はFS545D、住友金属(現「新日鐵住金」)製の台車です(写真)。動力はリニアモーターで台車に装架されないので、軽量に出来ます。

 また、自己操舵台車とされます。初の自己操舵台車装備はJR東海383系「しなの」で、台車の中で車軸が小移動し操舵し、台車の向きを変えるシステムです。時期的に重なり、ちょうど流行った技術と言えます。

 それでは、次回をお楽しみに。

四者四様#9

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 それでは、今回も引き続き都営浅草線馬込のイベントからお届けします。

 写真は、浅草線5300系のパンタグラフ(写真)。下枠交差も無い菱形のパンタグラフです。

 パンタグラフのメーカーは昔は3社、今は事実上1社なのだそうで、何処の鉄道会社も同様なパンタグラフを使用しています。しかし、今はシングルアームパンタグラフの需要が増え、その辺の変化はあります。

 それでは、次回をお楽しみに。

四者四様#8

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 それでは、今回も引き続き、東京都交通局馬込のイベントからお届けします。

 今回の写真は、大江戸線車両の、モーター(写真)。およそモーターとは思えない代物ですが、大江戸線は「鉄輪式リニア」地下鉄で、軌道の中心とこのリニアモーターが作用して、駆動しています。つまりこれこそが、心臓部なのです。

 更にこれを制御するVVVFもあり、それまでの常識を覆すものとなっています。これが、リニアモーターと言えます。

 それでは、次回をお楽しみに。

四者四様#7

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 それでは、今回も引き続き、都営浅草線馬込のイベントからお届けします。

 写真は、現在の浅草線主力5300系のモーター、TIM1Aです(写真)。交流誘導電動機と思われます。

 5300系は、VVVF制御で、まだまだ安泰と思っていましたが、最終編成5327を除き地上区間では120キロで走れないので、それで新車両5500系初号車が昨冬落成、置き換えが発表されています。5300系が東京都を引退したら、何処へ移籍するのでしょうか。興味あります。廃車には、あまりにも早すぎる気がします。

 それでは、次回をお楽しみに。