Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

風雪に耐え#32

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 それでは、今回も引き続き北海道の保存車両をお届けしたいと思います。

 今回は、先回と同じ北見相生のスハフ42 502です(写真)。スハ43形、ボックスシート形の客車でしたが、現在は座席を取り払い、畳敷きで宿泊出来る施設になっています。

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 その台車(写真)。やはり軸箱支持はウイングバネ式ですが、ボルスタの無いタイプ、板バネが間に挟まっています。

 家庭用エアコンが装備されるのは、既に宿舎となっているから。夏は冷房が必要とは思いませんが、冬用の暖房用なのでしょうか?真実は分かりません。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#31

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 それでは、今回も引き続き北海道の保存車両を見ていきたいと思います。

 写真は、国鉄相生線(廃止)北見相生駅跡(現「道の駅あいおい」)にて保存される、キハ22 69です(写真)。キハ20系気動車の北海道仕様車、酷耐寒耐雪になっています。

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 エンジンからのプロペラシャフトが中心を通る、動台車と思われる台車(写真)。軸箱支持はやはり国鉄伝統のウイングバネ式、まだボルスタがある形式ではありません。

 過去の車両を見ていると、技術の変遷が分かります。特に台車は、「究極の台車」が無いために、各社苦労しています。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#30

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 それでは、今回も引き続き、北海道の保存車両を見ていきたいと思います。

 写真は、国鉄湧網線(廃止)佐呂間駅跡にある郵便荷物客車、スユニ50 517(写真)。客車の500番代は、北海道仕様車です。車体は50系客車と揃っていますが、台車は旧式客車の余剰品を流用していると思われます。ウイングバネは国鉄伝統ですが、ボルスタが無く、設計の古さが見て取れます。

 国鉄改革で経費削減を突きつけられ、発生品で製造しましたが、しかし郵便荷物運送自体が廃止となり、余剰廃車となり、現在に至ります。

 なお、この内部は、鍵を開けて貰うことが出来ますが、遅い時間であったため、残念でした。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#29

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 それでは、今回も引き続き北海道の保存車両をお届けします。

 写真は、国鉄湧網線(廃止)佐呂間駅跡に保存される、D51 565(写真)。いわゆる「標準形」と呼ばれる時代のD51です。

 外側の状態は良いらしく、黒光りしています。

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 ホーム跡からキャブにも入れます(写真)。やはりオープン展示で、水面計は割れて無く、少々傷みが見えますが、もっと状態が悪い車両は幾らでもあります。どちらかといえば良い方に入るでしょう。

 この場所は、展示車両が多く、何度か足を運んでいますが、まだ1つ出来ないことがあり、それが今年の目標の一つでもあります。どうでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#28

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 それでは、今回も引き続き、北海道の保存車両を見ていきたいと思います。

 写真は、国鉄渚滑線(廃止)北見滝ノ上駅跡近くにある資料館に保存される、ラッセル車キ277(写真)。キ100形最終期のロットで、多少外観が変わっています。

 除雪車の冬の格闘は、正に辛苦を嘗めたものです。今年も雪が多そうで、大変です。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#27

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 それでは、名寄の「キマロキ」、最終回をお届けします。

 写真は、D51 398(写真)。国鉄SL最多両数を誇るD51、その安定した時期の1輌です。

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 足回り(写真)。1D1のミカド形、日本型SLの典型です。

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 キャブ(写真)。水面計が1つ割れており、それはちょっと残念です。

 この後には車掌車が連結され、作業途中での打ち合わせに使われたものと思われます。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#26

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 それでは、今回も名寄の「キマロキ」をお届けしたいと思います。

 写真は、キ604、ロータリー車です(写真)。SL並みの巨体に、ボギー車のテンダを従え、自力走行は出来ませんが、巨大なパワーを持った機械であることが分かります。

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 ロータリー羽根真後の、運転席(写真)。ここで弁を操作し、ロータリーの回転を調整します。

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 その後は蒸気ボイラとなっており、9600形程は大きくありませんが、8620形並みに大きなボイラを内蔵します。

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 後には、焚き口があり、ここから石炭を投入、蒸気動力を得ています(写真)。足踏み式では無くチェーンを引き上げる方式です。

 この真後にテンダがあり、ほぼSLと同じ大きさであることが分かると思います。

 小樽総合博物館にもロータリー車は保存されていますが、テンダを失い、内側も見えず、この巨大さ、強力さを伝えるのには不足です。今更テンダを取り戻すことも出来ず、残念です。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#25

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 それでは、今回も引き続き「キマロキ」をお届けしたいと思います。

 写真は、キ911(写真)。車両種別は「マックレー車」、ロータリー車の前に雪を掻き寄せる車両で。DD14やDD53などの羽根に相当します。

 小樽総合博物館にも同じマックレー車がありますが、狭い庫に収納され、実際の使われ方のイメージが沸きません。

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 台車(写真)。当時の貨車等と同じ従台車です。

 貨車のようでもあり、しかし雪の時期のみ使われる除雪車で、これが出るほどの大雪は、それほどありません。宗谷本線も先日は除雪ディーゼル機関車が脱線するほどで、懐かしいのかも知れません。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#24

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 それでは、今回は、名寄の「キマロキ」を、先頭から見ていきたいと思います。

 先頭は、9600形59601です(写真)。9600形502両目です。

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 軸配置は1Dのコンソリデーションです(写真)。3番目が主動輪のようです。

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 キャブ(写真)。屋外の開放展示にもかかわらず、水面計のガラスが残っており、本当に奇跡的です。

 足回りといい、キャブといい、状態は非常に良いです。手入れが良いのでしょう。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#23

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 それでは、今回も引き続き北海道からお届けしたいと思います。

 写真は、名寄市国鉄・JR名寄本線(廃止)本線上に展示される、キマロキ編成(写真)。SL時代の最強除雪ユニット、機関車、マックレー車ロータリー車、機関車の頭文字を取ってキマロキと呼ばれます。準鉄道記念物です。

 初めて見たときの、感激というか、何というかは、言葉にならないものでした。いまでも蘇りますが、個別の車両については、次回以降とします。

 それでは、次回をお楽しみに。