Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

現在閉鎖中#2

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 それでは、今回も引き続き「札幌交通資料館」からお届けします。

 写真は、路面電車のダイヤモンドクロスです(写真)。見てのとおり併用軌道用の交差です。

 角度が直角で、残っているのは、元阪急「西宮北口」で使用され、現在北神急行「谷上」にて保存されるもの位しか思いつきません。

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 隣には、同じものがもう一つ(写真)。同じ場所の上下線でしょうか。これだけ完璧なものは、滅多にありません。

 同所は、上を走る札幌市営地下鉄南北線の高架橋補強のため、数年間閉鎖され、当分拝むことは出来ません。行かなかったことを後悔しても、始まりません。

 それでは、次回をお楽しみに。

現在閉鎖中#1

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 それでは、今回からは、札幌市の「交通資料館」からお届けします。

 今回の写真は、札幌市営地下鉄用4次試作車、「すずかけ」です。ゴムタイヤ式車両を目指した札幌市の、現車大の試験車、営業車両と同サイズのものです。

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 操舵輪(写真)。中央の方向指示の軌道を挟み、その方向に車両を導く装置です。

 同車により最終試験を行い、札幌市営地下鉄は本格的に建設が開始されました。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#9

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 それでは、今回も引き続き北海道からの写真をお届けします。

 写真は、小樽市内、ワイン工場の近くに保存される、スハフ44 500番代(車番不明)の台車(写真)。車軸支持が以降国鉄旅客車の大半を占める、ウイングバネペデスタル台車になっています。これに揺れ枕梁(ボルスタ)が入れば、完全に昭和40年代国鉄スタイルになります。

 「究極の台車」が無いために、百花繚乱の台車。奥が深すぎて、理解の限度を超えています。何と難しい!

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#8

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 それでは、今回も引き続き、北海道の保存車両からお届けしたいと思います。

 岩内町の公園にて保存される、D51 159(写真)。一般形に分類される同機、安定した時期の製造です。

 階段があるので、キャブに入ります。

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 キャブ(写真)。やはり公園での公開の保存であり、水面計等のガラスは駄目、金属部分は残りますが、ペイントロックしています。これが大半の現状でしょう。

 それでも、水分と融雪剤の塩類に耐え、この状態であることは、やはり賞賛すべきなのか。冬期の保存も、重要です。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#7

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 それでは、今回も引き続き北海道ネタをお届けしたいと思います。

 国鉄岩内線(廃止)幌似駅跡(共和町内)のもう1両は、スハフ42 507です(写真)。スハ43系客車の緩急車、主に急行用のボックスシート形の普通車(三等車)です。

 後側のドアが開いているので、中に入ります。

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 客室(写真)。一般的なボックスシートの車両ですが、床がリノリウムになっています。また、窓は二重窓、北海道用の500番代らしい感じがします。蛍光灯は、10系客車より前には使用されず、当然同車も白熱電球です。

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 緩急室(写真)。車掌の座席と、回転式ハンドブレーキが装備されます。スハフの「フ」は、ブレーキから来ています。

 これらの車両は、昭和50年代まで現役でした。昔、東京に修学旅行に来ていた道の児童が、上野駅でブザーが鳴り終わってから列車に乗ろうとして、自動ドアが閉まり乗れなかった、ということがあったそうで、後で聞くと、国鉄職員からお金を出して貰って帰道したとのことでした。今でも、札幌駅でもブザーが鳴り終わってから駆け込む人が多く、そのノリで主要都市へ行くと確実にアウトなので、ご注意下さい。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#6

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 それでは、今回も引き続き北海道ネタをお届けしたいと思います。

 共和町幌似には、旧国鉄岩内線(廃止)幌似駅があり、駅跡が「幌似鉄道公園」となっています。駅舎もあり、展示館になっています。

 ホーム跡には、2両の車両があります。そのうちの1両、ワフ29587です(写真)。半室有蓋車、半室車掌車(緩急室)であり、積載量が「ム」に満たないため、「ワ」、緩急車の「フ」(ブレーキの略、ハンドブレーキ装備)、「ワフ」になります。

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 荷物室は一般的な有蓋車の半室で、戸も閉まっており記録がありません。車掌室は、写真のとおり(写真)。中心にダルマストーブと煙突、執務机と長椅子があり、小単位貨客混合列車の末尾を飾るべく製造された車両です。

 冷房はありませんが、暖房がしっかりあるのは、やはり北海道ならでは。北海道仕様の二重窓も注目です。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#5

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 それでは、今回も引き続き、北海道の写真からお届けしたいと思います。

 倶知安町、六郷鉄道記念公園には、もう1両の保存車があります。それは、車掌車ヨ7913です(写真)。ヨ6000形の北海道仕様で、番号が飛んでいます。

 緩衝器の違いで更に番号が飛び、7900番台になっているとのことです。

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 車内は開いていませんでしたが、窓から眺めることが出来ました(写真)。執務机に長椅子、ストーブの煙突が見えます。

 車掌車の連結が廃止となり、余剰となり、このような形になっています。確かに不遇な車両です。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#4

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 それでは、今回も引き続き北海道の保存車両からお届けします。

 昨日も登場した、オハフ46 501の、台車(写真)。台車振り替え前はTR47で、重さは「ス」級でしたが、TR23に交換されたことから約5t軽い「オ」級になっています。

 構造的には軸バネペデスタル式のようですが。まだ揺れ枕梁が上を渡る構造では無く、板バネを使用しています。典型的な旧客です。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#3

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 それでは、今回は、引き続き北海道の保存車両をお届けしたいと思います。

 写真は、倶知安町国鉄胆振線(廃止)六郷駅跡に設けられた、六郷鉄道公園にて保存される、オハフ46 501(写真)。スハフ42の台車振り替えで発生した系列、オハ47と同様の経緯です。

 なお、客車の500番代は、北海道対応改造を施された車両の番号で、501はそのトップナンバーになります。SL時代の貨客混合列車では、有用な車両でした。

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 客室(写真)。一般的なボックスシートですが、フレームは木製、また二重窓が北海道仕様の車両であることを雄弁に物語ります。

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 洗面台(写真)。ボタンで湯と水が出る、当時一般的なものです。なお、隣のトイレは、使用してしまう人がいるので、閉鎖されています。

 旧客を使用した記憶はありませんが、幼児期には走っていた車両で、コンパクトカメラでも写真を撮っていれば、貴重なものでしたが、それも無いのは残念です。

 それでは、次回をお楽しみに。

風雪に耐え#2

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 それでは、今回も北海道から、室蘭市のD51をお届けします。

 写真は、室蘭市科学館に展示される、D51 560です(写真)。同館の屋外展示で、植物園の奥、雨が原因でしょうか、あまり訪れる人はいないようです。

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 キャブ(写真)。私有地の管理でそこそこの感じですが、動態化は少々難しそうです。

 梅雨明けに行くと、大体この地域は雨で、梅雨前線の影響でしょうか。いつもここではずぶ濡れです。

 それでは、次回をお楽しみに。