Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

Classic#4

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 それでは、長期遠征前の連載最終回は、本ブログ2回目の登場、「江戸東京たてもの園」の、都電7514をお届けします。

 明治期から大正、昭和、戦後復興から高度成長期まで都内各地を走った都電、悪政のスケープゴートにされ、専用軌道の荒川線を除き全廃となり、現在に至ります。やはり、古い町並みには欠かせない存在です。

 車両は、当時の塗色を纏い、方向幕も「新橋」を示し、メインルートを通る都電を復元しています。

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 車内(写真)。半鋼製、金属が大半ですが、床などは木材を使用します。

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 運転台(写真)。旧式の都電そのままの装備です。これが、都電7500系のオリジナル、これをベースに更新車が出来ています。

 地下鉄が地下深くなり、バリアフリーの観点からLRTを再度整備しようという自治体が幾つかあり、そこで路面電車、トラムを見直す動きもあります。SL復活より、中心街LRTの方が現実的と思うのですが、どうでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

Classic#3

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 それでは、今日は、引き続き「京都市電ひろば」からお届けしたいと思います。

 写真の電車は890、中型のボギー車です(写真)。昨日の1605と比べても、更に古い電車です。

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 車内(写真)。半鋼製、木材が多用されます。モケットも状態良いです。

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 運転台(写真)。計器は圧力計のみ、装置もマスコン、空気弁と少々です。ただ、正面が木製なのは精神衛生上良くないです。

 残りの2両は、カフェとグッズショップで、中の撮影は出来ません。

 「京都鉄道博物館」からもちょっとの距離ですので、行ってみてはどうでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

Classic#2

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 それでは、今日は、京都市「市電ひろば」からお届けします。

 写真は、1605、中型のボギー車です(写真)。屋根上クーラーも無く少し古い感じはしますが、今走っていてもそれほど違和感は感じません。

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 車内(写真)。床は木製、半鋼製の電車という感じです。モケットは綻びなく、手入れが良いです。

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 キャブ(写真)。夜間閉鎖されるからか、状態は良いようです。機器の破損等も無いようです。ただ、計器が少し現在の路面電車に比べ少ない感じです。

 京都市電は既に無く、一部併用軌道の嵐電が残るのみで、大変残念な状況ですが、昭和40年代の流行でした。LRT復活等は、あるのでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

Classic#1

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 それでは、今日からは、小金井市の公園に保存される車両を見ていきたいと思います。

 写真は、C57 186、北海道からやって来たSLです(写真)。春から秋の休日昼間に、公開されます。

 外観は手入れがよく、公開時以外は金網の向こう側で、侵入が限られ、それほど悪い状態ではありません。

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 キャブ(写真)。期待されましたが、ガラスの水面計は装置そのものが無く、ちょっと良くない感じです。しかし、もっと悪くても保存されているものもあり、これより良くても解体されるものもありますが。

 自転車でもちょっとの距離に、学生時代住んでいましたが、この公園を見落とすとは、私も世間が狭い。有料施設も含めれば、とてもお気に入りで、機会があればもう一度行きたいです。

 それでは、次回をお楽しみに。

古式

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 それでは、今日は、紀州鉄道気動車、キハ603をお届けします。

 ミニ鉄道の紀州鉄道、旧式気動車を使用してきましたが、北条鉄道レールバスを譲受し1両廃車、三木鉄道廃止で北条鉄道から玉突きでもう1両譲受、旧式気動車は全廃となりました。

 最後の1両、キハ603は、トルクコンバーターが壊れ走ることは出来ませんが、エンジンは動き、発電までは出来、照明が点灯します(写真)。

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 車内(写真)。照明は電球で、蛍光灯ではありません。半鋼製の車内です。

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 運転台(写真)。液体式なので、クラッチや歯車切り替えは見当たりません。ワンマン対応です。

 初期の液体式気動車であり、歴史的価値がありますが、どこかで保存という話は無いようです。このまま、紀伊御坊の車庫に保存されるようです。

 それでは、次回をお楽しみに。

失念

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 それでは、今日は、再び近鉄高安車庫からお届けします。

 高安のトラバーサは、以前も「青の交響曲」の試験塗装車が載った姿を出したことがありますが、今回は、その反対側、外側からの眺めです(写真)。修繕中の23000系「伊勢志摩ライナー」先頭車が載ります。

 動力は当然電気で、3線の架線からの、パンタグラフ集電です。電車の、一種でしょうか。積載も60tとのことで、機関車でも大丈夫です。

 それでは、次回をお楽しみに。

2層建て

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 それでは、今日は、名古屋市交通局日進工場からお届けします。

 写真は、天井クレーンです(写真)。メインの車両用35tクレーンの下に、細い桁のクレーンが見えます。これは2.8tクレーンで、車両ほどでは無い軽量な物体を吊る天井クレーンです。2.8tクレーンは、隣にも装備され、2条になっています。

 東武南栗橋で横に2条の天井クレーンがあり、恐らく民鉄最大規模ですが、吊る物に合わせ2層建てのクレーンは、恐らく日進だけだと思います。公営交通機関ならではです。

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 車体吊りを、3050系3859で行っています(写真)。動画は同名のコンテンツがあり、検討中です。

 その時の、動画です。下のクレーンの動画は、ありません。

 それでは、次回をお楽しみに。

緩急車

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 それでは、今日は、「水郡線まつり」からお届けしたいと思います。

 真岡鐵道のC11 325が牽いてきたのは、3両の旧客、2両のスハフ42と、間に挟まれたオハ46の3連です(写真)。イベント用の旧客、何れも急行形スハ43形の派生形です。

 うち、こちら側のスハフ42 2234は、車内見学が可能でした。

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 車内(写真)。固定クロスシート、ボックスで、モケット張りです。流石は戦後型一般客車です。

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 緩急室(写真)。昔はここに専務車掌が一人いて、編成が切れた際にブレーキをかける場所です。円形ハンドルが、ハンドブレーキです。

 今は自動ブレーキですから必要ないですが、昔は機関車と車掌が息を合わせてブレーキをかけ、編成を停止していました。また、編成切断時にも必要な装備でしたが、現在は記号の「フ」(ブレーキの意)のみ残ります。

 それでは、次回をお楽しみに。

小私鉄#2

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 それでは、今回は、引き続き「ひたちなか海浜鉄道」からお届けします。

 写真は、三木鉄道(廃止)で使用された1両、ミキ300-103です(写真)。廃止当時同型車が計3両ありましたが、1両は北条鉄道、1両は樽見鉄道、そして残り1両がひたちなか海浜鉄道にやって来ました。

 富士重工製、いわゆる「LEカー」ですが、車体は軽快気動車になっています。

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 車内(写真)。セミクロス、ボックスシートが中心です。

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 運転台(写真)。流石は平成の気動車、現代のものです。ワンハンドルではありません。

 三木鉄道から北条鉄道北条鉄道から紀州鉄道、と気動車が玉突きになり、紀州鉄道の非冷房旧式気動車が引退になりました。それも運命か。

 一時はキハ20同形が大半を占めたひたちなか海浜鉄道ですが、軽快気動車を新造、更にJR東海で引退したキハ11も導入、旧式車は形見が狭いです。そういえば、へいちく線金田にも1両行ってしまいました。

 それでは、次回をお楽しみに。

小私鉄#1

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 それでは、今日は、ひたちなか海浜鉄道から、お届けしたいと思います。

 写真の車両はキハ222、国鉄キハ22形と同形ですが、羽幌炭砿鉄道(廃止)が発注した車両です。

 北海道仕様ということで、運転席は旋回窓、半自動のドアは車端寄りです。また、ヘッドライトが大目玉1灯がシールドビーム1灯に改造されています。

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 車内(写真)。床は木材です。また、キハ20ベースとのことで、シートはビニールレザークロスでは無く、青のモケットです。

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 助士席(写真)。ハンドブレーキが見えています。

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 運転席(写真)。半室運転席です。装置は現在の気動車とほぼ同じですが、インパネの塗色が少し古い感じです。

 当時は現役でしたが、現在は引退し、個人の所有車両となったのか。いずれにしても、貴重な写真でした。

 それでは、次回をお楽しみに。