Tetsu Construction

こんな、構造物なんだ!

緩急車

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 それでは、今日は、「水郡線まつり」からお届けしたいと思います。

 真岡鐵道のC11 325が牽いてきたのは、3両の旧客、2両のスハフ42と、間に挟まれたオハ46の3連です(写真)。イベント用の旧客、何れも急行形スハ43形の派生形です。

 うち、こちら側のスハフ42 2234は、車内見学が可能でした。

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 車内(写真)。固定クロスシート、ボックスで、モケット張りです。流石は戦後型一般客車です。

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 緩急室(写真)。昔はここに専務車掌が一人いて、編成が切れた際にブレーキをかける場所です。円形ハンドルが、ハンドブレーキです。

 今は自動ブレーキですから必要ないですが、昔は機関車と車掌が息を合わせてブレーキをかけ、編成を停止していました。また、編成切断時にも必要な装備でしたが、現在は記号の「フ」(ブレーキの意)のみ残ります。

 それでは、次回をお楽しみに。

小私鉄#2

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 それでは、今回は、引き続き「ひたちなか海浜鉄道」からお届けします。

 写真は、三木鉄道(廃止)で使用された1両、ミキ300-103です(写真)。廃止当時同型車が計3両ありましたが、1両は北条鉄道、1両は樽見鉄道、そして残り1両がひたちなか海浜鉄道にやって来ました。

 富士重工製、いわゆる「LEカー」ですが、車体は軽快気動車になっています。

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 車内(写真)。セミクロス、ボックスシートが中心です。

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 運転台(写真)。流石は平成の気動車、現代のものです。ワンハンドルではありません。

 三木鉄道から北条鉄道北条鉄道から紀州鉄道、と気動車が玉突きになり、紀州鉄道の非冷房旧式気動車が引退になりました。それも運命か。

 一時はキハ20同形が大半を占めたひたちなか海浜鉄道ですが、軽快気動車を新造、更にJR東海で引退したキハ11も導入、旧式車は形見が狭いです。そういえば、へいちく線金田にも1両行ってしまいました。

 それでは、次回をお楽しみに。

小私鉄#1

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 それでは、今日は、ひたちなか海浜鉄道から、お届けしたいと思います。

 写真の車両はキハ222、国鉄キハ22形と同形ですが、羽幌炭砿鉄道(廃止)が発注した車両です。

 北海道仕様ということで、運転席は旋回窓、半自動のドアは車端寄りです。また、ヘッドライトが大目玉1灯がシールドビーム1灯に改造されています。

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 車内(写真)。床は木材です。また、キハ20ベースとのことで、シートはビニールレザークロスでは無く、青のモケットです。

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 助士席(写真)。ハンドブレーキが見えています。

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 運転席(写真)。半室運転席です。装置は現在の気動車とほぼ同じですが、インパネの塗色が少し古い感じです。

 当時は現役でしたが、現在は引退し、個人の所有車両となったのか。いずれにしても、貴重な写真でした。

 それでは、次回をお楽しみに。

塗装工程

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 それでは、今日は、東武鉄道南栗橋からお届けします。

 工場の片隅に置かれた、巨大な門形構造物(写真)。洗車用でも、埃払いのための気噴でも無く、塗装工程の、塗装及び乾燥の装置と思われます。横には、各形式の塗装パターンが並んでいました。

 東武南栗橋は、近鉄五位堂を上回り、恐らく民鉄最大の工場と思われます。大きな工場は、そこにしか無い装置があります。その1つです。

 それでは、次回をお楽しみに。

再度架かりません

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 それでは、今回は、名古屋市内の可動橋をお届けします。

 名古屋港の近くには、写真のような可動橋の遺構があります(写真)。昔は鉄道が走っていたようですが、現在前後の線路は廃止され、遺構のみが残ります。

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 可動橋部分のアップ(写真)。後にバランサーがあり、それと桁が釣合を取って動いていたものと思われます。

 この先、門や柵はありませんが、工場の内部に当たり、侵入を監視しているらしく、近づくには撮影許可が必要と思われます。そのため、これ以上のアップはありません。

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 可動桁は、この橋脚で支え、橋になります(写真)。

 現在周辺には線路は無く、恐らく昇降は不可能と思われます。もう、通す鉄道車両もありません。遺構となり、残念です。

 それでは、次回をお楽しみに。

逆打ち#5

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 それでは、今回も引き続き四国から、連載最終回です。

 高知市の遊園地には、オハフ50と、この電車が保存されています(写真)。土佐電気鉄道(土電)、218です。旧来の塗装のようです。

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 車内(写真)。木材も多く使用された、半鋼製電車です。屋根の蛍光灯は、灯具が壊されています。

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 運転台(写真)。マスコンには「日本車輌 名古屋」と入り、エアブレーキはありますが、他の部品は喪失しています。

 お遍路の逆回りで、正に「逆打ち」で、幸福なのかどうなのか。また、次回もあるのでしょうか。

 それでは、次回をお楽しみに。

逆打ち#4

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 それでは、今回も引き続き、四国からの写真をお届けしたいと思います。

 高知市内の公園に保存される、C58 335(写真)。完全逆光ですが、反対側は明暗差が大きすぎ、写真としては失敗でした。

 ただ、缶のハンドルが喪失しているのは、ちょっと残念です。

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 キャブ(写真)。これも輝度差が大きい写真です。ガラスはダメ、少々状態が悪いです。

 塗装はそこそこ、屋根もあり保存の熱意は感じますが、出入り自由な公園で、夜間に悪戯が多いのか。勿体ないです。

 それでは、次回をお楽しみに。

逆打ち#3

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 それでは、今回も引き続き四国からの写真をお届けしたいと思います。

 愛媛県八幡浜市の公園に保存される、9600形79642(写真)。除煙板は初期の形です。

 横にシールドビームを装備した2灯式ですが、玉が割れています。

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 後方から(写真)。後方は縞に塗られていますが、この明るい方は、オリジナルは黄色だったのでしょうか?ならば、かなり褪せています。

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 キャブ(写真)。左手でチェーンを引き上げ投入するタイプの焚き口です。ストーカーも無く、投炭は大変です。しかし、やや砂が多い感じがします。

 これも、少し忘れ去られている感じの車両で、手入れの仕方があるのでは、とは思いますが、予算の都合でそこまで手が回らないようです。

 それでは、次回をお楽しみに。

逆打ち#2

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 それでは、今回も引き続き四国ネタをお届けしたいと思います。

 香川県、宇多津町に、写真のような石積みの構造物があります(写真)。トンネルのようでもありますが、前後は築堤なので、橋に分類されるようです。

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 この構造物の説明が、看板となって建っています(写真)。これは、旧讃岐鉄道岩屋架道橋で、石積みの橋、永く現役でしたが、瀬戸大橋線開業関連で予讃線がルート変更となり、結果廃線跡となっています。登録有形文化財のプレートもあり、構造物には着けられないので、ここにあります。

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 反対側からの眺め(写真)。国鉄の時代に転落防止柵が付加したようですが、それ以外の変更はありません。

 今にしてみれば何でもない構造物ですが、当時としては画期的、歴史的な構造物であると分かります。当分は撤去されないでしょうが、今後は不明です。

 それでは、次回をお楽しみに。

逆打ち#1

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 それでは、今回からは、四国地方の写真から見ていきたいと思います。

 高松空港滑走路脇の公園施設には、YS-11を始めとした、航空機を中心に保存資料がありますが、その中に、琴電の車両が1両、保存されます(写真)。62と書かれます。

 各地から車両が集まっている琴電は、正に博物館でしたが、そのうちの1両、半鋼製電車です。

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 車内(写真)。床はリノリウムが張られますが、その下は木材、他各部も木材を多用し、しかしペンキが塗られています。

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 運転台(写真)。少し古いですが、今でもローカル私鉄なら走っていそうな車両です。ATS関連の追加装備もあります。

 今では、軌間が同じ京急名古屋市営地下鉄を中心に、他京王などもありますが、車両の種類は減りつつあります。それでも、まだ魅力ある車両が多く、機会があれば行きたいと思っています。

 それでは、次回をお楽しみに。